岐阜県教育委員会、慶應義塾大学SFC研究所、日本マイクロソフトの3者は、岐阜県立学校での探究的な学習を通じた「未来を創る学び」の実現と、教職員の働き方改革を進めるため、6月11日(金)に連携に関する協定を締結した。
■他者とともに考えて答えを見出す「未来を創る学び」を実現
岐阜県教育委員会は、2019 年に策定した「岐阜県教育振興基本計画 第三次岐阜県教育ビジョン」をもとに、「ふるさとをテーマにした地域課題探究型学習」を推進。正解のない課題に対し、生徒自ら収集した情報を分析し、他者とともに考えて答えを見出していく「未来を創る学び」の実現に取り組んでいる。
■3者連携によりICT教育の推進体制を強化
2020 年度からは、県立学校生徒1人1台の Surface Go 2 の整備を実施。さらに ICT教育の推進体制を強化するにあたり、日本マイクロソフトに加えて、慶應義塾大学 SFC 研究所 Society5.0 時代の学びと教育・ラボとも連携。その助言を受けながら改革を進めていくことに合意し、今回の協定の締結に至った。
<日本マイクロソフトによる具体的な支援>
①「未来を創る学び」を身につけるための授業の支援
・マイクロソフトの Education Transformation Frameworkに基づき、Society5.0 時代
の学びと教育・ラボと共同で熟議ワークショップを実施。関係者間で目指すべき目標や
課題を共通認識とする。
・県立学校の教員を中心に研究テーマごとのチームに分けて約1年間オンラインで議論
しながら、実践と評価を繰り返すことでより良い授業を研究する。各チームには県内様々
な学校から教員が集まり、多様な視点で授業研究に取り組む。
・教育現場での ICT 活用に関する助言や、日本マイクロソフトが取り組んできた働き方
改革の経験・ノウハウの共有を行う。
②1人1台1アカウントを活用し、端末の持ち帰りを含めた教育環境整備を支援
・Microsoft 365 を活用し、教育学習データの情報セキュリティに配慮した端末管理、
アクセス制限等を実施。学校外や自宅でも安全に学べる環境を構築する。
・教職員が出張先や在宅勤務等でも場所や時間にとらわれず柔軟に働ける環境を整備。
一部の校務情報も今年度中にクラウドサービスへの移行を予定。
③教職員の働き方改革実現に向けた校務デジタル化の支援
・岐阜県教育委員会が設置したモデル校に対し、課題洗い出しのためのワークショップを
提供し、課題解決に向けて取り組む。
・職員会議や教員・生徒・保護者間の連絡等をデジタル化。校務を効率化するためのプラ
ットフォームとして Microsoft Teams 等のオンライン講習会を提供する。
・Office 365 に含まれるツールの使い方など、教職員が直接質問できる Office 365
ヘルプデスクを提供。
・欠席連絡や生徒の健康管理などの業務の自動化を支援するアプリケーションを提供。