奈良県生駒市は、SNSの使い方・情報モラルに関する独自の授業コンテンツを2019年度に開発し、市立小学校で順次開催。今年度は6月16日(水)・17日(木)に生駒南小学校、6月18日(金)に桜ヶ丘小学校で開催する。
■知らない人とネットでつながるリスクを考える
セキュリティを設定しても、上手な使い方を知らなければ、知らない人とネットでつながる恐れがある。生駒市は、こうしたリスクを自分事として実感し、子供たち1人1人がSNSの使い方・情報モラルを考えられるプログラムを作成した。
■3つのキーワードから講師の個人情報を検索
「SNSの使い方・情報モラル」の授業では、顔を隠し、声を変えた講師がオンラインで、自分に関する3つのキーワードを提示。児童はキーワードから30分で講師の個人情報を検索し、10問のクイズ(講師の住所、名前、子供の名前、生年月日など)に解答する。児童は容易に他者の個人情報を検索できることを体感すると同時に、悪意のある人物に検索される危険性を実感できる。
■SNSのメリットとデメリットを伝える
授業では、SNSのおかげで出版やテレビ出演ができたのと同時に、SNSで言葉の暴力を受けたことも紹介。SNSや情報と上手に付き合う5つのポイントを伝える。
■FacebookやTwitterの特徴を紹介
Facebook、LINE、Instagram、TikTok、Twitterなど、それぞれの特徴を解説。最低限知っておきたい「自分を守るための機能」も説明する。
<SNSの使い方・情報モラルに関する授業の予定>
【生駒南小学校】
6月16日(水)2・3・4時間目:5年生、6月17日(木)1・2・3時間目:6年生
【桜ヶ丘小学校】
6月18日(金)1・2時間目:6年生、3・4時間目:5年生
<過去に授業を受けた児童の感想>
「SNSは楽しいだけだと思っていたけど、話を聞いて楽しいだけじゃなくて、事件などこわいことにも巻き込まれると思った」(5年生)
「SNSをやる時は『なぜ使うのか?』『どんなメリットがあるか?』『デメリットを避けるために何をどうするか?』などを親と話した上で、やるかやらないかをきめようと思います」(6年生)