アイロボットジャパンは「ルンバの日」である6月8日(火)に事業戦略発表会をオンラインで開催。2021年2月に発売した「Root rt1」の機能をシンプルにすることで、教育現場で導入しやすくした「Root rt0」の販売を開始する。
■34都道府県の小学校に導入
2021年2月に発売された「Root rt1」は、ロボット掃除機「ルンバ」をモチーフにデザイン。無料でダウンロードできる専用アプリを使って、走る、光る、描く、音を奏でるなどのプログラミングが可能。発売後約4か月で34都道府県の小学校に導入された。
■教育現場の声に応えてシンプルな機能に特化したモデルを追加
ルンバを使用している家庭も多かったことから、「Root」は身近なロボットとして導入が進んだが、教育現場からは「予算取りが難しい」「生徒に1人1台のRootを導入するのはハードルが高い」などの声も聞かれた。そこでシンプルな機能に特化したモデル「rt0」を7月8日(木)にRootのラインナップに追加する。
■段差センサーやマグネットを省いてコストダウンを図る
「Root rt0」は従来のRoot(Root rt1)に搭載されている天板ホワイトボード、イレイサー、カラーセンサー、段差センサー、マグネットを取り除いた。機能をシンプルにすることで価格を抑え、教育現場に導入しやすいモデルとなっている。
■教員は「Root rt1」、生徒は「Root rt0」を使うなどのパターンも
マグネットを省いたため垂直走行はできないが、教員は従来のマグネットが付いた「Root rt1」を使ってホワイトボード上でデモンストレーションを行い、児童生徒は机上で「Root rt0」を使ってプログラミングを行うなどの導入パターンが考えられる。
■付属アクセサリーも発売
「Root rt0」「Root rt1」共通で付属アクセサリーも販売。ブロック玩具をRoot盤面に装着する「Root Brick Top」、Root本体と付属品を納めて持ち運びができる「Rootキャリーバッグ」、さらに「交換パーツキット」を発売する。
■体験型英語学習施設「TOKYO GLOBAL GATEWAY」でRootを採用
今後、学校に向けてはRootの指導要綱を公開する予定。また、東京都教育委員会が提供する体験型英語学習施設「TOKYO GLOBAL GATEWAY」でのRootの採用が決定。2021年11月からの英語でプログラミングを学ぶカリキュラムでRootを活用する。
<Root rt0とRoot rt1の比較>
<Root rt0 製品概要>
製品名:プログラミングロボット Root rt0
発売日:2021年7月8日(木)
価格:24,800 円(アイロボット公式オンラインストア税込価格)
付属品:USB 充電ケーブル、折り畳み式ホワイトボード、デコレーションシール、
ホワイトボードマーカー1本、拭き取りクロス
製品寸法:本体 幅13.4×奥行き 14.9×高さ 4.5(cm)
製品重量:本体 約 0.49kg
バッテリー:最大稼働時間5時間 バッテリー充電時間3時間
<アイロボットジャパン 新規事業開発室 執行役員 山田毅氏 コメント>
6月8日は記念日協会が正式に認定した「ルンバの日」。アイロボットジャパンは毎年6月8日の「ルンバの日」に新製品やサービスを発表している。今年もルンバとブラーバのサブスクリプションサービス「ロボットスマートプラン+」のアップデートに加え、プログラミングロボット「Root」の新製品を発表。教育現場からの声を取り入れて新製品を展開する。