樟蔭中学校・樟蔭高等学校は電子図書館「樟蔭e-library」をスタートさせた。PCやスマートフォンから電子図書館システムにアクセスし、同校が契約している電子書籍を試読したり借りることができる。現在、契約している電子書籍は200冊で、今後さらに増やしていく予定。
■本の汚れや紛失の心配がない電子図書館サービスを導入
同校では新型コロナウイルスの影響で、図書館を利用する生徒が減少しつつあった。そこで、汚れや破損・紛失の心配が無く、保管スペースの確保や廃棄の必要がなく環境にも優しいことから電子図書館サービスの導入に踏み切った。
■学校の長期休暇中も利用可能
電子図書館ならば学校の長期休暇中でも利用でき、これまで部活動で忙しく図書館を利用できなかった生徒にも読書の機会が広がった。紙の本では購入しにくかったLGBTやいじめなどに関する電子書籍も追加。その他、音声読み上げ機能のある語学学習向けの電子書籍も実用英語技能検定に向けた対策として活用されている。
■タブレット端末の利用促進につながる
樟蔭中学校・樟蔭高等学校は全生徒にタブレット端末を配布予定。そのタブレット端末を活用して電子書籍を閲覧することが可能。生徒だけでなく保護者も利用することができ、親子のコミュニケーションが読書を通して円滑になることも期待できる。
<図書委員長 田邊夏実さん(高3)コメント>
電子書籍は暗いところでも、はっきりと文字が見えるので読みやすかったです。一番のメリットは持ち運びの負担がないこと。分厚い本でも気兼ねせずに借りることができ、延長も簡単にできる点もメリットです。電子書籍は汚れを心配しなくても良いのがうれしいです。友人や後輩も携帯電話で調べものをしているので、電子書籍も気軽に利用してもらえたらと思います。
<樟蔭中学校・高等学校図書館 概要>
蔵書数:紙の書籍 約50,000冊、DVD 約300本、マンガ本 約1,600冊
電子書籍 約 200冊(2021年 6月現在)
貸出制限:紙の書籍 3 冊まで/電子書籍 2 冊まで
貸出期間:紙の書籍 10 日間/電子書籍 10日間(自動的に返却)延長可能
開館時間:月~金 昼休み13:15まで/放課後17:30まで(長期休暇中は随時お知らせ)