追手門学院大学は、教育および事務系の全システムをクラウド環境へ移行し、完全なクラウド化を実現した。日本IBMの「VMware on IBM Cloud」を新たに使用し、強固なセキュリティ環境と高いコストパフォーマンスを実現した。
■全サーバのクラウド化に向けて
追手門学院大学は2017年から学内にある全サーバのクラウド化を推進。2019年4月の茨木総持寺キャンパス開設でも、キャンパス内に物理的なサーバは設置せず、外部のクラウドサービスを導入して、システムの拡張性と耐障害性を高めてきた。
■コロナ禍でのオンライン授業にも対応
2020年度までに学生・教職員が利用するシステムのうち、約4割をクラウド環境で運用。2020年度のコロナ禍でも迅速なサーバ増強が可能となり、授業期間を変更せずにオンライン授業への切り替えを実現した。
■大学内のシステムの完全クラウド化を実現
2021年4月のシステム移行では、最後に残存していた複数システムを統廃合して、全てクラウド環境へ移行。これにより、教育および事務系のサーバを含む大学内のシステムの完全クラウド化を実現した。移行先には日本IBMの「VMware on IBM Cloud」を新たに採用。強固なセキュリティ環境と高いコストパフォーマンスを実現した。
今回実施したシステム移行イメージ
■AIティーチングアシスタントの構築を目指す「OIDAI DX推進計画」を推進
追手門学院大学は、文部科学省の新規事業「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」に採択。教育ビックデータを活用した学生個人の最適な学びを支援する「AIティーチングアシスタント」の構築を目指す「OIDAI DX推進計画」を推進している。今後、拡張性の高いクラウド環境を基盤にして、学生本位の教育の充実を進める。
