文部科学省はWebで公開している「学校における新型コロナウイルス感染症対策に関するQ&A」の質問項目において「不登校児童が自宅等でICTを活用した学習はどう扱われるのか」など3項目を5月18日(火)に更新した。
■感染が怖くて子供を休ませたい場合は学校に相談を
「子供が感染してしまうことが不安で学校を休ませたいが、どのようにしたらよいのか」という質問では、まず学校に相談することを勧めている。学校では地域の感染状況と家庭の事情を踏まえ、合理的な理由があると校長が判断した場合、休んだ児童生徒を欠席扱いにしないなど、柔軟な取扱いも可能となっている。なお、校長が判断する際には児童生徒の学びが保障されるよう配慮する。
■自宅で行ったオンライン学習は一定の要件のもとで学習評価に反映
「学校に登校できない場合、自宅等において行ったオンラインによる学習はどのように取り扱われるのか」という質問では、自宅で行ったオンラインによる学習については、一定の要件のもとで学習評価に反映することができることに加え、校長の判断により同様の内容を再度学校で取り扱わないことも可能としている。また、一定の方法によって行われたオンラインによる学習は「オンラインを活用した特例の授業」として指導要録に記録される。
■一定の要件の下、自宅でICTを活用した学習をした不登校児童生徒は出席扱いに
「不登校児童生徒が自宅等でICT等を活用した学習を行った場合はどのように取り扱われるのか」という質問では、保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていることや、訪問等による対面指導が適切に行われるなど、一定の要件の下、学校長は自宅等でICTを活用して行った学習を指導要録上、出席扱いとすることができる。これは不登校児童生徒に限り、上記の一定の要件の下で適用されるもので、感染不安が理由で学校を欠席する児童生徒については、ICT等を活用した学習を行った場合であっても、ただちに出席扱いとはならないとする。