神奈川県鎌倉市教育委員会は、出版社の銀の鈴社やITシステム開発のエスペラントシステムと包括的連携協定を5月11日(火)に締結した。3者は電子図書の読書支援サービス「読書館」を利用した実証実験を行っていく。
■GIGAスクール構想で導入した端末を使って読書が楽しめる
この実証実験により、鎌倉市の全市立小中学校の児童生徒や教員は、学校や家庭で自由に「読書館」を利用した読書が可能となる。GIGAスクール構想で導入した端末などを使って、いつでもどこでも読書に親しめる機会を提供する。
■子供の読書習慣を身に付けることが目的
読書支援活動を通して子供たちに様々なコンテンツに触れてもらう機会を増やすサポートをすることで、読書習慣を身につける一助になることが目的。鎌倉市のGIGAスクール構想後も見据えたICT利活用のひとつとして、読書支援サービスの『読書館』が導入される。
<3者協定の主な取り組み>
・Society 5.0を見据えた広義の教育交流や活動の充実
・「いつでも、どこでも読書。」を実現するICT利活用による読書支援活動
(電子図書の読書支援サービス『読書館』の導入)
(1人1台のGIGAスクール構想端末の利用)
・全市立小中学校生徒および教員が利用する約15,000名規模の実証実験
・著者や編集者との交流
・教育委員会からの機能面のフィードバック
・地域の書籍の電子書籍化および配信
・自作の文集や学校資料などの掲載
・読書・ログの蓄積、データ解析を通して、基礎学力の習得や、個別最適な学びなどの
実現を目指す
<鎌倉市教育委員会 教育指導課 菊地優氏 コメント>
「最初の導入段階として、朝読書の時間に取り入れて使っているクラスが多数ある。国語の授業でも教科書の作品に付随した作品を読んだり、図書委員会など授業以外の読書活動にも利用したり、ICTがあるからこその活動を進めてもらえればと思う。読書の世界を広げることで子供の学びを広げていきたい」
<読書館について>
読書館はGIGAスクール構想に最適な、子供たちが書に親しむための読書を支援する
クラウドサービス。
・15,000冊以上を超える良書が読み放題
・ICTを活用したオンライン教材としても利用可能
・サブスクリプションでリーズナブルな利用コスト
・簡単操作ですぐ読める
・クラスの全員が同時に同じ本を閲覧可能
・いつでもどこでも読みたい本が読める
・PC、タブレット、スマートフォンなどの端末で楽しめる