NPO法人Learning for All(以下、LFA)は全国の子供支援情報のプラットフォームとなるウェブサイト「こども支援ナビ」を開設した。また、地域で子供包括支援を行う団体への助成プログラムの発足を、5月9日(日)に開催したオンラインイベント内で発表した。
■子供により良い支援を届けるために
こども支援ナビのコンセプトは「今日より明日、よりよい支援を届けたい」。全国の子ども支援団体から、これまでLFAに寄せられた悩みの声をもとに「子どもを支える一人ひとりが孤立せず、全国の仲間と繋がりあい、学びあう場をつくりたい」という背景からサイトの開設に至った。
■支援の実践事例や専門家のコラムを掲載
こども支援ナビでは、「子ども支援」に関する実践事例や、専門家によるコラムを掲載。今後は全国の子ども支援団体から寄せられた情報の掲載も予定している。支援に関わる人たちが、協力しながら創り上げていく「子ども支援プラットフォーム」が目指される。
■地域団体を資金や研修などでサポート
地域団体への助成プログラムとなる「ゴールドマン・サックス 地域協働型子ども包括支援基金」は、地域で子ども包括支援を実践する団体を、資金と研修や伴走支援などの非資金的でもサポートする。
■2つの助成プログラムを用意
本基金では、子供たちに継続的に質の高い支援を届けていくことを目的に、資金面だけでなく地域特性に即した体制構築と組織基盤の強化なども重視し、地域で活動する団体を助成する。地域で活動する団体の状況から、2つの助成プログラムを用意した。
①「地域協働型子ども包括支援構築・組織基盤強化助成」
金額:1団体あたり年間上限が600万円
団体数:5団体程度(日本全国)
助成期間:最大2年半の助成が継続可能で2021年9月(予定)から2024年3月まで
(自動的な継続ではなく毎年継続審査を行う)
②「子ども支援活動強化助成」
金額:1団体あたり年間上限200万円
団体数:4団体程度(日本全国)
助成期間:単年度助成であり、2021年9月(予定)から2022年8月まで
■3年間で17団体へ1.2億円の資金援助を予定
本基金では、3年間(2021年度~2023年度)で17団体へ総額1.2億円の資金援助を予定。募集期間は2021年5月9日(日)から6月7日(月)17時まで。応募要項や選考方法などの詳細は、特設サイトで確認する。