文部科学省は「児童生徒の近視実態調査事業」を実施。調査対象となった東京都八王子市立ひよどり山中学校で4月28日(水)に実態調査が行われ、萩生田文部科学大臣が視察した。
■増え続ける裸眼視力1.0未満の児童生徒
学校保健統計調査では、裸眼視力1.0未満の児童生徒が過去最多を更新している。しかし、健康診断では児童生徒等の裸眼視力のみを測定し、近視か遠視かなどのデータが存在しないため、対策も取られていない現状にある。
■医療関係者の協力で視力の実態を調査
そこで、「児童生徒の近視実態調査事業」では、医療関係者等の協力の下、視力低下が進行する時期となる小中学生を対象に、測定装置を使った詳細な視力の実態把握の大規模調査を行い、有効な対策を検討する。
■測定装置を使った検査の様子を視察
視力の実態把握は、全国の小中学校で行われ、9,000人規模の調査となる予定。4月28日には、東京都八王子市立ひよどり山中学校で実態調査が行われ、萩生田文部科学大臣は生徒が測定装置を使って検査する様子を視察した。
■視力悪化の詳細やライフスタイルとの関係を分析
今後、この調査の結果を基に、視力悪化の詳細(遠視・乱視・近視)やライフスタイルとの関係等について分析。効果的な啓発を行うことにより、児童生徒の視力低下の予防に取り組んでいく。
■1人1台端末の授業も視察
また、萩生田文部科学大臣は、合わせて4月から1人1台端末環境下で始まった端末を使っての、ひよどり山中学校の数学の授業等も視察。課題などを共有するとともに、校長をはじめ教職員との意見交換も行った。