文部科学省は、外国人児童生徒等の教育の充実を図るため、教職員・支援者向け研修用動画と外国人児童・保護者向け動画コンテンツ(7言語)など19本を制作し、4月27日(火)にWebで公開を開始した。
■外国人児童生徒の教育に関する研修は9割ができていない
近年、公立学校に在籍する日本語指導が必要な外国人児童生徒が増加している。文科省の調査によると、市町村教育委員会において、外国人児童生徒等の教育に関する研修は9割近くが実施できていないと回答している。その原因として、計画的な研修実施の難しさや研修講師の確保が困難、どんな研修にすべきかわからないという課題が上げられる。
■外国人児童生徒を学校が円滑に受け入れられるよう動画を作成
こうした外国人児童生徒について、学校が円滑に受け入れを行い、日本語指導をはじめとした適切な指導・支援を行うことが大事。そこで、最低限必要な情報を受け入れ側の学校や自治体などに届けるとともに、児童生徒や保護者にも役立つ内容を動画にまとめた。
<動画コンテンツの内容>
①教職員・支援者向け研修用動画
外国人児童生徒などの学校での受け入れや日本語指導について、必要な知識を学ぶことができる研修用動画。「外国人児童生徒等の受け入れ」「外国人児童生徒等教育の考え方」「日本語指導の方法1」「日本語指導の方法2」「外国人児童生徒等のキャリア教育」の5つから構成される。各動画とも20~30分で学べる内容となっている。
②外国人児童・保護者向け動画
来日直後等の外国人児童・保護者に対し、日本の小学校の学校生活について、わかりやすく紹介する動画。日本語・英語・中国語・ベトナム語・スペイン語・ポルトガル語・フィリピノ語の7言語で制作されている。「はじめまして!今日からともだち」は、外国から来た主人公が、はじめて小学校に登校した日の話。「おしえて!日本の小学校」では、小学校における学校生活の様子や習慣などについて紹介している。
<公開等>
公開ページ:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/003_00004.htm
公開日:2021年4月27日(火)
その他:公開ページでは動画のほかに、研修用動画で使用する講義資料、外国人児童・
保護者向け動画使用する絵カードなど関連資料も掲載。