東京・台東区の国立科学博物館は株式会社ポケモンの協力のもと、複数の博物館と「古生物とポケモン」をテーマとした展示「ポケモン化石博物館」を制作。2021年夏の北海道の三笠市立博物館を皮切りに日本各地を巡回する。国立科学博物館での開催は、2022年春を予定している。
■地域の活性化を目的とした巡回展の第1弾
国立科学博物館では、地域の活性化を目的として複数の地域の博物館と協働して巡回展を制作。その第1弾として「ポケモン化石博物館」を開催。観察や比較を通じて、古生物学を楽しく学ぶことができる展示を制作した。
■カセキポケモンや化石をテーマに
「ポケモン化石博物館」は原案者の三笠市立博物館の相場大佑氏を中心に、国立科学博物館をはじめとする複数の博物館や株式会社ポケモンが力を合わせて制作。「ポケットモンスター」シリーズに登場する「カセキ」「カセキポケモン」と私たちの世界で見つかる「化石」「古生物」をテーマにしている。
■観察・比較という科学の基本的な手法を体験
「ポケモン化石博物館」は「観察・比較」という科学の基本的な手法を体験しながら、これらの形や生態、それぞれの世界の化石研究の共通点・違いを発見。楽しみながら古生物学を学ぶことができるのが特徴となる。
■一つの博物館だけでは制作が困難な内容の展示を制作
本巡回展は、地域の複数の博物館と協働し、各博物館の学芸員の知恵と技術を集結。一つの博物館だけでは制作が困難な規模・内容の展示を制作し、これを巡回することで、日本各地で質の高い企画展示を楽しんでもらうことを目的としている。
■カセキポケモンと化石を比較した展示
展示では、「カセキポケモンと古生物の骨格図」の比較や、「カセキポケモンによく似た、私たちの世界の化石標本」の展示、「カセキポケモンの骨格をイメージした実物大模型」の展示などが行われる。
<巡回展「ポケモン化石博物館」概要>
開催期間:2021年夏~2023年夏(予定)
巡回会場:
2021年夏:三笠市立博物館(北海道三笠市幾春別錦町1-212-1)
7月4日(日)~9月20日(月)
2021年秋:島根県立三瓶自然館サヒメル(島根県大田市三瓶町多根1121-8)
2022年春:国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
2022年夏(予定):豊橋市自然史博物館(愛知県豊橋市大岩町字大穴1-238)
※以降の巡回先については調整中
主催:巡回会場となる博物館、独立行政法人国立科学博物館
企画協力:株式会社ポケモン
協力:群馬県立自然史博物館、豊橋市自然史博物館、島根県立三瓶自然館 ほか