早稲田大学は学習管理システムとして「Open LMS」を導入。ハイブリッド型教育の基盤としてオンライン授業と対面授業の双方を支える。
■独自開発の学習管理システムはコスト面が負担に
早稲田大学は対面授業とオンライン授業を組み合わせたブレンディッドラーニングを推進。学生の学修環境の向上のために独自開発の学習管理システム(LMS)を導入、活用してきた。しかし、独自開発LMSの導入から10年が経過するとメンテナンスにかかるコスト面の負担が大きくなってきた。そこで、新たなLMSの導入を検討し、Open LMSの採用に至った。
■「機能性とコスト」「マルチデバイスの対応」「クラウド運用可能」が採用の決め手に
Learning Technologies Group plcの日本総販売代理店のアシストマイクロが提供する、学習管理システム「Open LMS」を導入。「それまで利用してきた独自開発 LMS の様々な機能がサポートされる機能性とコスト」、「マルチデバイスへの対応」、「クラウド運用可能」という観点から「Open LMS」の採用に至った。
■小テスト機能で自動採点が可能
早稲田大学は2020年度からOpen LMSの本格稼働を開始。現在はオンライン授業、対面授業それぞれで Open LMSが活用され、授業を行う上で必須のプラットフォームになっている。よく利用される小テスト機能では、あらかじめ正解を設定することで自動採点が可能。後から正解の修正が必要な場合もセットし直して再採点ができる。
■メッセージ機能で教員に気軽に質問
学生・教員間のメッセージ機能では、対面の授業では教員に質問しにくいと感じる学生も気軽に質問できる。卒業論文等の提出も Open LMS経由に切り替えたことで、提出に伴うトラブルのリスクがなくなり、学生に返却しやすくなるなどの導入効果が現れている。従来の独自開発 LMSにはなかった学生同士でレポートの相互評価ができる機能も注目されている。
■LMSを活用し学生同士のインタラクションを高める
早稲田大学はLMSを活用し、学生と教員との間での対話にとどまらず、同じ科目を履修する学生同士のインタラクションも高めていく予定。また、コロナ禍で全ての科目が Open LMS上で配信されたことでデータが集まるようになり、得られるデータを新たな教育方法の開発に活かしていく。
<関連情報>
アシストマイクロは4月21日から23日まで開催中の「教育総合サミット2021 Spring」に出展中。Open LMSのデモンストレーションや導入事例の紹介を行っている。
名称:教育総合サミット2021 Spring
会期:2021年4月21日(水)~23日(金) 10:00~18:30 ※入退場自由
費用:来場無料(事前登録が必要)
会場:オンライン
主催:合同会社DMM.com