インテルとNTTドコモはLTE/5G対応Connected Modern PC市場の拡大に向けた協業を目的とする連携協定を締結した。
■Connected Modern PCの需要が増加
LTEや5Gなどのモバイルネットワークにいつでも接続可能なPCである「Connected Modern PC(以下CMPC)」の需要が増している。各企業がCMPCを実際に利用する際は、端末スペックの検討、ユーザーIDやアクセス履歴の管理に関する多種多様なツールの選定に加え、社外へPCを持ち出して利用することを想定したセキュリティ対策の検討などが必要となり、CMPCの導入を検討している企業の負担が増えている。
■CMPC市場の活性化に向けて
NTTドコモはインテルと連携することで、ドコモが提供するサービスやインテルの保有する技術のほか、各企業へCMPC導入に関する提案や、CMPCを利用するうえでの課題に対する解決策の検討やソリューションの創出を行い、CMPC市場の活性化を図る。
■ワーケーションをコンセプトとした実証実験を実施
本協業の具体的な取組の第1弾として、日本HPの協力のもと、ワーケーションをコンセプトとした実証実験を実施。実際にCMPCに触れる機会を提供する。本実証実験を通じて、CMPCを利用する際のセキュリティ上の課題を分析し、利便性を損なわずに安全性を確保する最適な構成を検討する。
■CMPCに関連する情報を継続的に提供
また、実証実験などの結果や、CMPCを導入済みの企業の利用事例など、CMPCに関連する情報をWebやウェビナーなどを通じて継続的に提供することで、CMPC導入を支援する。
<インテル コーポレーション 副社長 兼 モバイル・クライアント・プラットフォーム本部 本部長 クリス・ウォーカー氏 コメント>
インテルは顧客に最高のPC体験を届けることに尽力しており、拡大するCMPCのニーズに対応する上で、CMPCにおける今回のドコモとの協業は、このインテルの取組に完全に一致する。私たちは力を合わせて、人々が場所を問わず、PCで素晴らしい体験ができるよう、高性能で高いモビリティーを有するPCを提供していく。
<HP Inc.法人向けパーソナルシステムズ事業責任者 アンディ・ローズ氏 コメント>
企業がハイブリッドワークスタイルを推進するなか、どこにいても接続でき、高い生産性を維持できるPCがこれまで以上に重要となっている。HPはドコモとインテルの取組に賛同し、両社が実施する実証実験への協力を通じて課題を探求し、5Gまたは4G LTE接続を備えたPCをサブスクリプションベースで提供する準備を進める。実証実験に提供する最新のHP Elite Dragonflyは、高速な5Gまたはギガビットクラス4G LTE接続に加え、すべてのHP製のビジネスPCが持つ堅牢なセキュリティ・スイートを備えており、新しい働き方においても安心して働ける環境を提供する。