ブリティッシュ・カウンシルと東京書籍は、全国の高等学校の英語教育の質的向上を推進するため、3年間の連携協定に合意したことを発表した。
■高等学校の英語教育に関わる2者が連携
英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシルは、世界の英語教育を牽引する機関として高度な専門性を有し、日本でも英語指導、評価、教員研修において実績を重ねている。東京書籍は全国の小中高校とのネットワークを築き、日本の検定教科書編集・発行、学習教材制作・発行において多くの功績を挙げている。
■教材やツールの開発などを協力して進める
全国の高等学校の4技能を伸ばす英語教育の発展、生徒の英語力の向上を図ることが連携の目的。連携の期間は2021年4月16日から3年間となる。今後、教材やツールなどの開発、テクノロジー活用などの研究、教員の指導力向上支援のためのプロジェクトにおける連携が図られる。
<連携内容>
・教員の指導力向上のための教材やツールの開発
・アプリ開発など、学習および指導における ICT活用の研究
・BCT-Sなど英語力の評価ツールを活用した研究
・教員の指導力向上を目指したセミナーやワークショップ開催
・英語教育の最新情報や研究成果を共有するためのセミナーやコンファレンス開催
<ブリティッシュ・カウンシル 駐日代表 マシュー・ノウルズ氏 コメント>
「英語教育改革が進む日本において、新学習指導要領に則った 4 技能のバランスのとれた英語教育の発展のため、東京書籍との連携は力強い推進力となると考える。ブリティッシュ・カウンシルでは、日本の英語教員研修などを通じた経験、先行研究に基づいたノウハウ、また英語力評価のテスト開発や運営におけるグローバルな実績がある。東京書籍の学習教材開発における優れた知見と併せて、今の時代に求められている研究を共同で進め、連携して日本の英語教育を支援していきたいと考える」
<東京書籍株式会社 専務取締役編集局長 兼 教育文化局長 渡辺能理夫氏 コメント>
「小中高一貫した英語教育改革が進み、従来以上に4技能のバランスを図る方向が目指されている。弊社が教科書づくりを通して培ってきた知見と、ブリティッシュ・カウンシルの持つ文部科学省の英語教員研修を通じて蓄積されたノウハウや英語力評価におけるグローバルな実績とを総合し、日本の英語教育の発展に資するよう努めていく」