武蔵野大学はアセスメントテスト「GPS-Academic」を4月から導入。学修成果を可視化することで、学生の成長を促進させ、2050年の未来社会で活躍できる人材を育成する。
■「GPS-Academic」により学生の実態を客観的に把握
武蔵野大学では「思考力等を客観的に測定できないこと」と「大学教育を通じて身につけた能力を継続して評価できないこと」が課題とされていた。そこで「GPS-Academic」を導入することで、教職員には「学生の実態を客観的に把握し、学内の取り組みのPDCAを回すための材料」として、学生には「今すべきことを認識し、自らの成長に向けた行動を起こすきっかけ」として活用する。
■大学教育を通じて身に付けるべき能力を客観的に評価
「GPS-Academic」は大学教育を通じて身につけるべき能力を客観的に評価することができるオンライン型のテスト。客観的な能力としての「思考力」の評価と、問題解決に向かう「姿勢・態度」の評価、問題解決の力を培う「経験」の行動面での自己評価、学生の満足度など意識を測る「アンケート」から構成され、学生を多面的に評価することができる。
■音声や動画を用いて日常シーンでの思考力を測定
「GPS-Academic」は学部共通で保証すべき汎用的スキルを測定。音声や動画を用いた出題形式で、日常シーンでの思考力を測ることができる。スコア型の絶対評価で成長を可視化できるとともに、客観評価と主観評価のギャップを可視化することも可能。受検後、即時に成績票を確認することができる。
<教育企画部長 和賀信之氏 コメント>
ゼミのない学科が多い1・2年次において、大学の施策を評価する方法がなく、「GPS-Academic」の導入に至った。昨年実施した先行導入では、グループワークを多く取り入れている学科生のレジリエンス(外的障害への耐性力)等の値が高くなっており、これらの結果を経年で分析していくことで、施策の評価の一助になると考えている。