日本実業出版社は『子どもの才能を引き出す 天才IT相オードリー・タンを育てた母の教育メソッド』を4月29日(木)に発売する。
■学校教育に馴染めず不登校を繰り返した幼少期
IQ180以上、15歳で起業し成功、台湾史上最年少で入閣。「台湾の天才」と呼ばれ、世界に多大な影響を与えるオードリー・タン氏。しかし、幼少期は周囲の人や学校教育に馴染めず不登校を繰り返した末に、自宅で学習を続けることを決断した。
■母親による支えがオードリー氏の才能を伸ばす
周囲の猛反対を押し切って、オードリーの決断を尊重し、その成長を支えたのは、本書の著者である母・李雅卿だった。彼女は、権威的で管理的な教育から離れ、子供の「才能」や「創造力」を伸ばす教育(オルタナティブ教育)を実践する学校をつくることを決意。そして今、その先進性は台湾国内のみならず世界的に高い評価を得ている。
■学校づくりに奔走した母の物語
教育の新しい選択肢として注目される「オルタナティブ教育」。本書は、その草分け的な学校づくりに奔走した母・李雅卿と教師、親、そして子供たちの記録となる。
■種子学園が行ってきた独自の教育メソッドを紹介
理想の教育をめざして創設した開放型学校の名は「種子学園」(種の親子実験学校)。そこでの様子は従来の学校教育とは大きく異なる。「学年分けをしない」「科目は子供が自由に選択する」「学校のルールは子供が討論して決める」「小学生で国家のあり方を討論」など。「好奇心」や「やり抜く力」「自立心」を育てる学習方法で、子供たちが「学び」の喜びを感じられる独自の教育メソッドを紹介する。
<オードリー・タンの言葉>
学びに必要なのは競争ではありません。既存の型にとらわれることなく、自分の方向性を見つけるように母は私を教育しました。みんな、自分のペースで学べばいいのです。
<書籍情報>
著者:李雅卿/翻訳:ワン・チャイ
定価:1,870円(税込)
判型:四六判並製
ページ数:320ページ
ISBN:978-4-534-05848-5
発売日:2021年4月29日
子どもの才能を引き出す 天才IT相オードリー・タンを育てた母の教育メソッド |
<著者プロフィール>
李 雅卿(リー・ヤーチン)
1954年生まれ。台湾南投県魚池郷出身。国立政治大学法律学修士。新聞「中国時報」で
記者、雑誌「商業周刊」で編集者として8年間、ジャーナリズムに携わる。
台湾の教育改革に取り組み、「自主学習」を実践する実験小学校「種子学園」を創立。
初代校長。
台北市独立学習実験プロジェクト(中学・高校6年)を立ち上げ、ユネスコから
「アジアで最高のオルタナティブ教育の1つ」として称賛される。
台湾史上最年少で大臣となったオードリー・タンの母親。