京都大学生活協同組合はヘルステック研究所とコラボレーションして、PHRスマートフォンアプリケーション「健康日記」を活用した大学生の健康観察促進プロジェクトを推進。アプリ内で管理された日々の記録から学生が自身の体調を客観的に観察する。
■「健康日記」で健康状態や体温を記録
濃厚接触者向け健康観察項目の記録機能を持つ健康観察アプリ『健康日記』は、日々の健康状態とともに体温を記録することができる。アプリ内で管理される記録を客観的に見ることにより、自らの体調変化に気づきやすくなることが期待される。
■「健康日記」を通じて学生が健康を維持する習慣を身に付ける
このプロジェクトは、学生が健康を維持する習慣を身につけることを目標とする。コロナ禍の新たな健康習慣である日々の体温測定を皮切りに、①学生が『健康日記』アプリに毎日の体温・体調の記録すること、②アプリ内で管理された日々の記録から学生が自身の体調を客観的に観察することの紹介・拡充を、プロジェクト第1弾として開始された。
■グラフ化されることで自身の健康を客観視
学生は起床時や講義・部活・サークル・バイトの前に体温を測定し、『健康日記』アプリに記録。入力した情報がグラフ化され、自身の体調をより客観的かつ視覚的に見ることができる。また、無料のオンラインサービス「らくらく健康観察」との併用により、各自で設定したグループに登録した個人の体温(体調)を確認することもできる。
■京大生協の協力によりプロジェクトを学生に紹介
京都大学生活協同組合に協力より、4月からの新年度にあわせ、Webサイトでの掲示や生協各店舗等での配布にて本プロジェクトを紹介。今後の展開に向けて、引き続き大学生協とのコラボレーションを進めていく予定。また、東京大学消費生活協同組合でも同様の取り組みを進めている。
<健康観察日記 概要>
PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)は、個人の生活に紐付く医療・介護・健康等に関するデータを本人の判断のもとで利活用する仕組み。『健康日記』アプリは、PHRによる行動変容等の実証実験用スマートフォンアプリケーションであり、ヘルステック研究所と京都大学の共同研究の成果物として無料配布されている。毎日の体重や血圧、カロリーなどを記録でき、スマホのヘルスケア機能と連携することで、歩数などを自動的に取り込むことも可能。通院や運動記録など自身の健康に関する日記機能や診察券画像の保存機能など随時機能が追加されている。2020年3月にリリースし現在7万人以上にダウンロードされている。
<らくらく健康観察 概要>
『健康日記』アプリ連動サービスである健康観察管理システム『らくらく健康観察』は、体温など『健康日記』アプリに記録したデータを簡単に集計できる。厚労省推奨の「新型コロナウイルス感染症患者の接触者における健康観察票(国立感染症研究所)」に準拠した専門家監修の健康観察を簡単に実施できる。『健康日記』アプリに入力した健康観察データを管理者が『らくらく健康観察』管理画面で一括管理。また、その記録を、大学、部活・サークル、アルバイトなど複数の管理者への報告もワンタップで送信できる。