一般社団法人情報処理学会は、データサイエンス分野における大学レベルの専門教育を対象としたカリキュラム標準を4月15日(木)に公開した。
■様々な取組を参照にデータサイエンス・カリキュラム標準(専門教育レベル)を策定
政府が推進するAI戦略2019などにも見られるように、データサイエンス教育やデータサイエンティストの育成は社会的にも重要性が高いことが認識されている。情報処理学会のデータサイエンス・カリキュラム標準(専門教育レベル)は、関連する様々な取組を参照して策定されており、以下のような様々な特徴を持っている。
<データサイエンス・カリキュラム標準(専門教育レベル)の特長>
・ACM Data Scienceカリキュラムおよび欧州EDISON Data Science Frameworkの参照
を通じて国際的通用性を確保する。
・データサイエンティスト協会・DSスキルチェックリスト(★レベル)の参照を通じて、
情報処理学会で策定中のデータサイエンティスト資格との連携を図る。
・データサイエンスを専門とする学生に求められる知識・スキルの具体化を図る。
・60単位程度(標準的な授業時間:約675時間)の規模とする。
・数理・データサイエンス・AIモデルカリキュラム(リテラシーレベル)の学修を前提
とする。
■オンライン教育を積極的に活用してデータサイエンス専門教育を推進
大学設置基準の改正(令和3年2月26日)に伴って盛り込まれた連携開設科目や、新型コロナ禍に伴って普及したオンライン教育を積極的に活用し、本カリキュラム標準を参照したデータサイエンス専門教育が推進されることが期待される。