paizaは2021年3月に現役のITエンジニア向けに「プログラミング言語に関する調査」を実施。ITエンジニアが学びたい言語はPythonが1位となる一方で、企業が求める言語の1位はJavaScriptとなるなど、ITエンジニアと企業の間で差が見られた。
■得意な言語はさまざまなシステムに使われるJavaが1位に
ITエンジニアに「自分が一番得意だと思う開発言語」を聞いたところ、Javaが1位となった。さまざまなシステムに幅広く使用されていることもあり、業務経験を持つ人が多いためと思われる。2位以下はPython、C言語、C#と続き、いずれも広く開発で使われている言語となる。
■学びたい言語は初心者でも学びやすいPythonが1位
ITエンジニアが「今一番学びたい言語」に関する質問では、Pythonが1位となった。文法が分かりやすくプログラミング初心者でも学びやすい点に加え、AIや機械学習でよく使われるため、近年は特に高い人気を誇っている。2位となったのはRustで安全性、速度、並行処理に優れていることから、近年急速に人気を伸ばしている。
■企業はJavaScriptが使える人材を求める傾向に
paizaに掲載されている求人数から、企業が求める開発言語を見てみると、JavaScriptが1位、PHPが3位となるなど、ITエンジニアが得意な言語や学びたい言語とは少し乖離が見られた。JavaScriptはフロントエンド開発で広く採用されているほか、一部サーバサイドでも利用されるなど企業側ニーズの高い言語となる。
■掲示年収は新しい言語が上位に
開発言語別の求人に記載されている提示年収の平均も算出したところ、平均年収1位となったのはScalaで、以下TypeScript、Go言語、Kotlinと、比較的新しい言語が上位を占める。新しい開発言語は必然的に業務経験のあるエンジニアがまだ少ないため希少価値が高く、提示年収も高くなる傾向にある。
<調査概要>
「開発言語に関する調査」
調査期間:2021年3月19日〜28日
調査方法:インターネットによる調査
調査対象:「paiza転職」を利用中の現役ITエンジニア
有効回答数:369名