内田洋行はNPO法人スマイル・プラネットが開発する特別支援教材「認知特性別 読み書き支援教材スマイル式プレ漢字・九九プリント」を4月13日(火)から、教育コンテンツ配信サービス「EduMall」で無償提供を開始した。
■特別支援が必要な児童の漢字や計算の授業をサポート
内田洋行とスマイル・プラネットは、長年にわたって特別支援教育に携わってきた知見から、特別な支援を必要とする児童に加え、漢字や計算の学習が苦手な児童まで範囲を広げて、多くの学校に認知特性に配慮した教材の普及が重要になると考えた。そこで、特別支援教材「認知特性別 読み書き支援教材スマイル式プレ漢字・九九プリント」の無償提供を開始した。
■音韻処理に弱い児童には音のイメージを目に見える視覚的手がかりで共有
読み書きの弱さを有する児童を指導するには、「聴覚情報の認知」と「視覚情報の認知」の 2つの特性について把握し学習につなげる必要がある。「聴覚情報の認知」特性として音韻処理に弱い児童の場合は、教員と児童の間で、音のイメージを、目に見える視覚的手がかりとして共有することが重要となる。絵を利用して視覚的イメージの乏しい漢字単語についても、覚えたいことの視覚的イメージを高める活動が効果的となる。
■漢字の形や組み立てや並べた特徴を言語化して学習することが重要
「視覚情報の認知」特性では、「木が三つで森」など漢字の形や組み立てや並べた特徴を言語化して学習することが重要。このような認知特性に配慮した指導は、特別支援教育に求められるほか、通常の学級の読み書きや算数の学習が苦手な児童にも効果があるとされる。
<「認知特性別 読み書き支援教材スマイル式プレ漢字・九九プリント」概要>
①はじめに 認知特性とは
②教科書準拠別プレ漢字プリント(小学校 1 年生~6 年生)
・国語教科書に準拠(光村図書版/東京書籍版)
・児童の認知特性(得意・不得意)に応じたプリント教材 6 種類
・授業(教科書)を学習する前に練習用として漢字の読みや書字などに馴染みやすい教材
③ 標準版プレ漢字プリント(小学校 1 年生~3 年生)
・漢字 1 字を 1 枚のプリントで学ぶプリント教材
・全教科書に対応
④スマイル式九九プリント(小学校低中学年)
・九九の苦手の背景(数の関係や計算の意味など)に対応したプリント教材
・数の関係の記憶、計算の意味の理解をわかりやすく解説
⑤特殊音節練習プリント
・「拗音」「促音」「撥音」のプリント教材
⑥読み書きスキル簡易アセスメント
読み書きの苦手が認められる児童は、特別支援教育コーディネーターや通級指導の教員、専門家による支援につなげることが求められる。また、学習支援の必要性を周囲に伝えることも大切。そのためには、読み書きの達成の程度と読み書きを支える基礎スキルについて評価することが必要とされる。本アセスメントは、具体的な教育的支援につなげるためのアセスメント。児童一人ひとりの評価と支援をアセスメントする。児童は学年別の3~5種類の課題をテスト形式で取り組む。時間は20分~30分ほど。
【動作環境】
対応 OS:Windows8.1、Windows10、mac OS Mojave 10.14、Chrome OS
対応するインターネットプラウザ:IE11(Win)、 Edge(Win) 、Safari11(Mac)、
Safari12(Mac)、Chrome(Chrome OS)