萩生田光一文部科学大臣は、教育現場におけるオンライン教育の在り方について取りまとめ、河野太郎規制改革担当大臣とともに3月29日(月)、菅総理に報告を行った。
■1人1台端末環境の実現に向けてオンライン教育の在り方を話し合い
2021年はGIGAスクール構想による1人1台端末環境がスタートするが、萩生田大臣は教育現場におけるオンライン教育の在り方など、ICT活用の必要な考え方と取組について政府として2020年度中に取りまとめるため、河野規制改革担当大臣と話し合いを進めてきた。
■留意すべき点や児童生徒の安全安心の保障などを取りまとめた
オンライン教育の在り方については、①学校現場の創意工夫が十分に発揮されるよう後押しするために実施可能な取組や留意すべき点を改めて整理し示すもの、②オンライン教育の活用を進めるに当たって質の高い教育と児童生徒等の安全・安心が保障されるよう、必要な共通認識を明確にするもの、として取りまとめられた。
■オンライン教育を進めるに当たって押さえるべきポイント
菅総理への報告後、萩生田大臣は河野大臣とともに記者会見し、「オンライン教育を進めるに当たって押さえるべきポイント」として以下の4点を述べた。
①学校は、児童生徒等と教員、児童生徒等同士が直接触れ合うことが基本ということ
②デジタル技術は教員を助けるものであり、教育現場のICT化により、教員が要らなくなるということではないということ
③児童生徒は学校においてオンラインを活用した授業を受けるため、当該授業は教員と児童生徒がいる場で行われるということ
④その上で、個々の授業の具体的なやり方については、なるべく、学校現場の創意工夫の下、オンライン教育を有効に活用すること
■質の高い教育を目指して
萩生田大臣は「こうしたことを河野大臣としっかりと相談し、認識を一つにしたところであり、これらにより質の高い教育が行われるよう、我々は後押ししていきます」と語った。
