共立女子大学・共立女子短期大学はIR業務基盤として日本システム技術の「GAKUEN」にアシストの「Qlik Sense」を組み合わせることで、エビデンスに基づく大学内の迅速な意思決定に成功した。
■データに基づく意思決定の支援に「Qlik Sense」を導入
共立女子大学では2005年から、大学向けソリューション「GAKUEN」シリーズを利用。IR活動の基盤となる大学全体のデータは、「GAKUEN」の総合管理データベースに蓄積されていたが、迅速にデータを情報へ変換し、学内の意思決定層へ届けるに至っていないことが懸念点として挙がっていた。そこで同大学では、IR 活動を積極的に推進。データに基づく意思決定を支援するためのIR業務基盤として、アシストの 「Qlik Sense」を新たに導入。
■シンプルな操作や環境整備が容易な点が魅力
Qlik Sense 導入決定のポイントは次の3点。①Qlik Senseのシンプルな操作により、IT スキルに依存することなく直感的に利用できる、②データ収集やクレンジング、資料作成など職員が行う作業について大幅な工数削減が見込める、③環境整備が容易で運用後のランニングコストも安価に抑えられることが見込める。
■様々な場面でQlik Senseを活用
同大学では、入試データや就職進路データなど各種情報を用いながら、すべての部署で様々なデータ分析に Qlik Senseを活用。例えば、オープンキャンパスに参加した学生には留学率や就職状況など、相談を受けながらリアルタイムに提供。また、教員に対して学生の出席率を迅速に共有するなど、様々な業務で活用されている。
■Qlik Senseを用いた情報提供業務基盤に様々な利点
また、以下のような効果が出ていることから、Qlik Senseを用いた情報提供業務基盤は学内で高い評価を得ている。
〇入試選抜妥当性検証に関する資料作成工数が 10分の1に減少するなど、どの作業においてもデータ収集から可視化までの時間と負荷が大幅に軽減されている。
〇Qlik Sense ではデータをリロードするだけで最新データを確認できるため、全員が同じ最新データを共有できる。
〇組織全体でデータリテラシーが向上し、新たな KPI を活用したり、新たな分析軸の発見でデータ活用がさらに進むようになった。
■より一層の活用を目指して展開
今後、Qlik Sense活用のリテラシーをより普及していくことで、Qlik Senseによるエビデンスに基づいた意思決定を拡大させ、IR を活用した教育の質向上に向けて PDCA サイクルを一層加速させていく予定。
<共立女子大学のシステム>