文部科学省は「学校におけるICT活用について」で、効果的なICT活用に向けた取組をサポートする、ICT活用教育アドバイザー、GIGAスクールサポーター、ICT支援員の働きについて取りまとめた。
■2015年度からICT活用教育アドバイザーを派遣
文部科学省では、2015年度よりICT環境の整備を図ろうとする自治体のニーズに応じてアドバイザーを派遣。ICTを活用した教育の推進計画やICT機器整備計画の策定等について助言を行う「ICT活用教育アドバイザー派遣事業」を実施。2020年度は学校のICT環境整備の加速とその効果的な活用を一層促進するため、ICTを活用した指導方法、環境整備の全体方針の策定等、ICT活用に関する専門的な助言や研修支援などを行ってきた。
■自治体や教育委員会等からの相談に対応
ICT活用教育アドバイザーは、教育の質の向上に向けて、全国の自治体における学校のICT環境整備の加速とその効果的な活用を一層促進するため、各都道府県エリアをカバーした支援スタッフとして配置され、自治体や教育委員会等からの相談に対応する。
【相談内容の例】
・ICT環境整備(セキュリティを含む)に関する計画策定
・ICT環境整備の仕様書作成・見積もり精査・調達実施
・ICTを活用した効果的な指導方法(遠隔教育、家庭学習等を含む)
・ICTを活用した指導に関する研修講師の紹介・派遣等研修の実施
・その他、GIGAスクール構想の実現に関連して助言・支援が必要な内容
ICT活用教育アドバイザー
■マニュアルの作成などを行うGIGAスクールサポーターを配置
文部科学省では、急速な学校ICT化を進める自治体等を支援するため、学校におけるICT環境整備の設計や使用マニュアルの作成などを行うGIGAスクールサポーターを進めている。GIGAスクールサポーターはICT関係企業OBなどICT環境整備等の知見を持つ人などを4校に2人派遣。ICT環境整備の設計、工事や納品対応、使用マニュアル(ルール)の作成、使用方法周知などを行っていく。
■ICT支援員は教育委員会が地方財政措置を活用して配置
ICT支援員は4校に1人派遣され、各教育委員会等が地方財政措置を活用して支援員を募集・配置し、日常的な教員のICT活用の支援を行っていく。主な業務内容は授業計画の作成支援、ICT機器の準備・操作支援、校務システムの活用支援、メンテナンス支援、研修支援などとなる。