社会科や総合的な学習など既存教科の学びにつながる、地図を活用したプログラミング教材「まなっぷ」が3月22日(月)よりゼンリン公式オンラインショップ「ZENRIN Store」で提供を開始する。2022年3月31日(木)までの約1年間は無料で使用可能。
■地図を使ってプログラミングを学ぶ
地図は社会科や総合的な学習などの教科に加えて、修学旅行や遠足といった学校行事など、小学校で幅広く利用されている。汎用性が高い地図を活用し、かつ学習指導要領に沿ったプログラミング教材をゼンリンが提供することで、各教科へのプログラミング教育の導入が図られる。
■プログラミング教材と学習指導計画案をセットで提供
「まなっぷ」はゼンリンの社員が、地図を活用した学習ソフトのアイデアを社内のビジネスプランコンテストでプレゼンテーションしたことがきっかけで誕生。地図上でプログラミング的思考が学べる Web ブラウザ型サービスの「プログラミング教材」と、教材を使った指導の流れやプログラミングの組み方例が掲載された「学習指導計画案集」がセットで提供される。
■ブロックを組み合わせた表現で写真や地図記号を表示
「まなっぷ」はブロックを組み合わせてプログラミングを行うことで、写真や地図記号の表示や、線の描画など、地図上で様々な表現ができ、地図を使うあらゆる授業で活用できる。順序を考えながらブロックを組立ててプログラムを作る中で、プログラミング的思考を学習できる。また、自分の作成したプログラムを発表したり、他の児童と見せ合ったりすることで、より良いプログラムの組み方を学び合うなど対話にもつながる。
■学習指導計画案集にはプログラミングの組み方例などを掲載
学習指導計画案集は、福岡教育大学の小田泰司教授が監修。単元の学習のねらいを達成でき、学びが深まる指導の流れの例と、プログラミングの組み方例を掲載している。提供開始時には小学校3~6 年生の7つの単元の学習指導計画案を収録。これらの単元以外にも、地図を使う様々な授業や学校行事で活用できる。
■「地域の防災」で学校から避難場所までのルートを作成
デモ授業として「まなっぷ」をテスト導入した世田谷区立烏山北小学校では、4年生の総合的な学習の時間「地域の防災」で活用。児童らはフィールドワークを行い、近隣の危険箇所の様子をメモし、写真に撮影。教室に戻ってからは、フィールドワークの結果をふまえ、1人1人がタブレットを使い、「まなっぷ」で学校から避難場所までのルートを作成。各自の作成結果を発表しあった。