自動点字翻訳システム「:::doc(てんどっく)」で「第1回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2020」(以下DCON2020)に出場し、企業評価額5億円の評価を受け最優秀賞を受賞した板橋竜太さん (東京工業高等専門学校) がTAKAO AI株式会社を起業する。
■視覚障害者からの後押しを受けて企業
DCON2020は高専生が「ものづくりの技術」と「ディープラーニング」を活用して企業の評価額を競うコンテスト。板橋さんは2020年にディープラーニングを活用した自動点字翻訳システムで出場。企業評価額5億円・投資額1億円の評価を受け、最優秀賞・若手奨励賞を受賞した。開発過程で視覚障害のある人からも評価を受けたことが後押しとなり、起業することになった。
■印刷物を撮影すると点字ディスプレイに文書内容を出力
起業後の最初のサービスとしては、タブレットやスマートフォンで印刷物を撮影することで、全自動で点字ディスプレイに文書内容を出力できるシステムを提供する予定。これにより点字翻訳の時間的・金銭的コストを削減する。
■ディープラーニングを含む技術で課題解決を目指す
現代社会は視覚障第者に対する情報提供には多くの課題がある状況と語る板橋さん。そうした課題に対してディープラーニングを含む技術を用いることで解決し、視覚障害者と健常者との間にある情報アクセシビリティの壁を解消することを目指す。
■DCON出場者から3社目となる起業
TAKAO AI 株式会社は、DCON出場者の起業として3社目にあたる。日本ディープラーニング協会は、DCONを通じてディープラーニングのビジネス活用を担う人材輩出を目指す。なお、2021年4月17日(土)にはDCON2021本選を開催する予定。
<TOKAI AI概要>
会社名:TAKAO AI 株式会社
代表者:代表取締役 板橋 竜太
所在地:東京都八王子市椚田町 1220-2 東京高専コラボレーションコモンズ 2 階
資本金:1,000,000 円
設立日:2021年2月25日