東京大学大学院 情報学環 山内研究室は、2020年度3回にわたって公開研究会を開催。その集大成として「日本の学校でSTEAM教育をどう展開するか」と題し、「STEAM教育シンポジウム」を3月20日(土)にオンラインで開催する。
■STEAM教育に関する研究プロジェクトを展開
東京大学大学院 情報学環 山内研究室は、2020年4月よりMakeblockから支援を受け、STEAM教育に関する研究プロジェクトを進めてきた。本研究の中間成果を発表するとともに、プロジェクトを通してSTEAM教育に関心のある教育関係者の輪を広げたいという思いから「STEAM夜話」という公開研究会を開催してきた。
■文科省の板倉氏や東北大学大学院の堀田教授を講師に開催
「STEAM教育シンポジウム」では、文部科学省 初等中等教育局 教育課程課 教育課程企画室長の板倉寛氏と、東北大学大学院情報科学研究科の堀田龍也教授を講師に迎え、本研究を率いる東京大学大学院情報学環の山内祐平教授が司会を務めながら、「新学習指導要領や情報教育とSTEAM教育とのかかわり」について語る。
■3つの研究テーマでプロジェクトを展開
本研究プロジェクトでは、①STEAM教育の歴史・概念・実践の整理、②日本の初等中等教育におけるSTEAM教育のカリキュラム的位置づけ、③STEAM教育・教材の評価方法の開発の3点を研究テーマとして設定している。
■アメリカ、韓国、中国のSTEAM教育の歴史を整理
①STEAM教育の歴史・概念・実践の整理において、山内研究室はSTEAM教育の源流であるアメリカの歴史について、続いて韓国と中国のSTEAM教育に関する実践の整理を行った。また、2020年11月には経済産業省「未来の教室」事業を担当する浅野大介氏(経済産業省教育産業室 室長)により、「未来の教室」が掲げるSTEAM教育とはどのようなものかが公開研究会で語られた。
■STEAM教育・プログラミング教育の指導案を無償で提供
また、②日本の初等中等教育におけるSTEAM教育のカリキュラム的位置づけにおいて、Makeblockは初等中等教育で使用可能なSTEAM教育・プログラミング教育の指導案を無償で提供している。
<STEAM教育シンポジウム 概要>
開催日時:2021年3月20日(土)13:00~15:00
対象:STEAM教育に関心がある教育関係者
定員:500名
場所:オンライン(Zoomウェビナー)※配信URLは後ほど参加申込者に別途送付
参加費:無料
申し込み:以下のWebの「チケットを申し込む」から申し込む
主催:東京大学大学院情報学環山内研究室
後援:Makeblock
【プログラム】
「STEAM教育とは何か」
杉山昂平氏(東京大学大学院情報学環特任研究員)
山内祐平氏(東京大学大学院情報学環教授)(20分)
「新学習指導要領とSTEAM教育」
板倉寛氏(文部科学省初等中等教育局教育課程課教育課程企画室長)(30分)
「情報教育とSTEAM教育」
堀田龍也氏(東北大学大学院情報科学研究科教授)(30分)
「パネルディスカッション」
司会:山内祐平氏 パネラー:板倉寛氏、堀田龍也氏、杉山昂平氏(30分)