福岡工業大学は位置情報と地域の防災情報を組み合わせたアプリ「防災GO®」を開発。防災に関するクイズを解きながら、平常時から身近な災害リスクや避難経路などについて関心を高めるゲームアプリとなっている。
■実際の避難所や危険個所をゲームに反映
「防災GO®」は福岡工業大学社会環境学科の上杉研究室と森山研究室がCTIグランドプラニングとともに開発。ゲーム画面には実際に各地域で避難所に指定されている建物のほか、土砂災害が発生しそうな危険箇所などがマップに反映されている。
■その場所ちなんだクイズを出題
現地で実際に歩いて、その場所まで行くと、そこに因んだ防災に関するクイズが出題される。さらに、仮想の災害を発生させて、避難場所まで実際にたどり着けるか、シミュレーションする機能も備えている。ゲームをしながら避難所や危険箇所を回ることで、住んでいる地域をより詳しく理解し、災害時の判断力を強化する。
■災害による被害をリアルに感じる
現地でアプリを使用して洪水などのシミュレーションをすることで、今自分がいる場所が実際にどれくらいの範囲まで浸水するのか確かめることができる。ハザードマップを見るだけではわからない、災害の想定範囲をリアルに感じることにもつながる。また、避難行動を分析してスコア化する「逃げログ」の機能も実装を目指している。
■自治体と連携した展開も可能
プレイした回数や、各地のスポットでクイズに正解した数に合わせてプレイヤーやチームにポイントが付与される。自治体と連携してゲームに合わせてポイントを付与するなど地域の防災意識を高めることも可能。