Googleはインターネットの利用時間や目的、インターネット利用で感じるメリットやデメリットなど、中高生と教員を対象に調査した「中高生インターネット利用白書 2021」を公開。また、Grow with Googleの新しいトレーニングコンテンツとして「クラウドで情報共有を行う際に確認すべきこと」を追加した。
■中学から高校になるとインターネットの利用時間が増加
「中高生インターネット利用白書 2021」は、Googleオンラインセーフティカリキュラムの授業を受講した中学生5835人、高校生9722人、同授業を活用した中学校教員50人、高等学校教員69人に対してアンケートを実施。インターネットやアプリの利用時間は、中学から高校になると大きく増加。中学3年から高校1年なる時に一番大きく利用時間が増加する。
■インターネットのメリットは「知りたい情報を簡単に入手する」
インターネット利用で感じるメリットは中学生・高校生ともに「検索サービスを使って知りたい情報を簡単に入手する」が最も多く、中学生の91%、高校生の97%が経験している。次いで「アプリなどを使ってゲームや音楽などを楽しむようになった」が中学生89%、高校生96%、「動画サービスを使ってわかりやすく効率的に勉強をする」が中学生72%、高校生84%となっている。
■3割の生徒がPCやスマホの長時間の使用で日常生活に支障が出たと回答
中高生の34%が「スマートフォンやPCを使う時間が長くなり日常生活に支障が出た」と回答。また、「SNSで知らない人から不快なメッセージがきた」は29%の生徒が経験している。性別で比較してみると女子の方が、男子と比べてトラブルを経験しやすい傾向にある。
<Grow with Google>
「Grow with Google」は、Google がこれまで行ってきたトレーニングによって培われたノウハウを活かし、さらに多様な領域の人々への無料のデジタルスキルトレーニングを提供するプロジェクトとなる。オンラインセキュリティに関する無料講座などを展開している。
■「Google グループ」「Google ドライブ」の共有設定方法などを紹介
「Grow with Google」は、新しいトレーニングコンテンツとして「クラウドで情報共有を行う際に確認すべきこと」を追加。安全にクラウドサービスを活用するための共有設定について学ぶYouTubeの講座で、前半ではクラウドの活用についてと、その注意点を説明。後半では「Google グループ」「Google ドライブ」の共有設定方法と「管理コンソール」での設定について、実際の操作画面に沿って各権限範囲の意味や注意事項を紹介している。