62%の人がアクセシビリティについて知らないとし、一方で53.9%の人は勤務先が提供しているWebサービスについて、Webアクセシビリティの向上が必要と答えていることがアンケート調査の結果から明らかになった。
■Webアクセシビリティとは何か
Webアクセシビリティに関するアンケート調査は、freee、サイバーエージェント、サイボウズの3社がWeb関連企業従事者807人に対して実施。Webアクセシビリティとは「高齢者や障害者など年齢的・身体的条件にかかわらず、Webで提供されている情報にアクセスできること」を意味する。
■高齢者や障害者が情報弱者になって不利な状況に陥らないように
例えば、視覚障害者がWebサービスを利用する際に、音声のみでサービスを利用できるような操作性の充実などが挙げられる。Webアクセシビリティは災害時の情報取得などを含めて、高齢者や障害者などが不利益や危険な状況に陥らないよう、その必要性が求められる。
■62%の人がWebアクセシビリティを知らない
Webアクセシビリティの認識状況の質問では、Webアクセシビリティを「知らない」と答えた人は29.3%、「聞いたことはあるが内容を知らない」は32.7%と答えており、合計62%の人が、Webアクセシビリティの内容を知らないという結果になった。
■約8割がアクセシビリティ向上に取り組む人を「存在しない・分からない」と回答
勤務先にWebアクセシビリティ向上に向けて活動している人・部署が存在するかを聞いたところ「存在しない」が49.4%、「分からない」が29.6%で、合計79%の人が「存在しない・分からない」と回答している。
■半数以上がWebアクセシビリティの向上を求める
勤務先が提供しているWebサービスにWebアクセシビリティの向上が必要だと思うかという質問では、「とても必要だと思う」は21.0%、「どちらかといえば必要と思う」は32.9%と回答しており、合計53.9%の人がWebアクセシビリティの向上を求めている。
■最大の課題は「知見がある人がいない・最適な人材がいない」
Webアクセシビリティ取り組む場合の課題で最も多かったのが「Webアクセシビリティについて知見がある人がいない・最適な人材がいない」で29.2%。次いで「リソースが足りない」が27.0%、「開発予算がない」の24.7%、「何から手を付けたら良いか分からない」の24.2%の順となっている。