文部科学省と科学技術振興機構が作成した「SSH卒業生 活躍事例集」では、スーバーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校の卒業生にインタビューを実施。大学・企業等で研究者や技術者等として活躍する卒業生の様子を取りまとめて報告している。「SSH卒業生 活躍事例集」はWebサイトからダウンロードできる。
■2002年度から先進的な理数系教育を実施し人材育成に取り組む
文部科学省が指定する「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」は、先進的な科学技術、理科・数学教育を通じて、生徒の科学的な探究能力などを培うことで、将来、社会を牽引する科学技術人材を育成するための取組となる。SSHでは、2002年度より大学や研究機関などとも連携して先進的な理数系教育を実施し、科学に関するリテラシーや新たな価値を創造する探究力を備えた人材の育成に取り組んできた。
■SSHの卒業生が学んだ成果を活かし活躍している姿を紹介
「SSH 卒業生活躍事例集」ではSSH指定校の卒業生が、高等学校で学んだことや体験したこと活かして、卒業後にどの分野で活躍しているかを紹介。事例集では42人の卒業生を取り上げ、現在の大学や仕事に進むことになったきっかけや、SSHの体験で得られた成果などを紹介している。
■科学技術コンテストなどで活躍するSSH指定校の生徒
スーパーサイエンスハイスクール意識調査によると、高等学校で学んだことが専攻分野の選択に影響を与えたと回答した生徒は61%。大学院への進学希望率は、大学生全体と比べて、SSH指定校の卒業生は約3倍にものぼる。また、国際科学オリンピック(国内大会)の参加者のうち約3割、ISEFに出場した日本代表生徒の約5割がSSH指定校の生徒となっている。