保護者がGIGAスクール構想に期待することの第1位は「子供のICT活用能力の強化」であることが、イー・ラーニング研究所が、子供のいる20代から50代の親、252人に対して実施した調査で明らかとなった。
■GIGAスクール構想で内容を理解している施策は「1人1台の学習者用PC」
「GIGAスクール構想について知っているか」という質問では、「はい」と答えた人が約 6 割となった。さらに、「GIGA スクール構想のうち、内容を理解している施策は」という質問では、最も多かったのが「1 人 1 台の学習者用 PC」で、次いで「ICT 教育の強化(プログラミング教育など)」となっている。
■GIGAスクール構想により子供のICT活用能力の強化に期待
「GIGA スクール構想に期待すること」の質問では、第 1 位が「子供のICT活用能力の強化」となっている。ついで「双方向の教育(アクティブラーニングなど)」や「学校以外での学習サポート」が続く。教育の ICT 化が GIGA スクール構想によって加速することから、子供のICT活用能力をさらに伸ばせることに期待する保護者が多いことが考えられる。
■GIGAスクール構想の最大の課題は教員や保護者のITリテラシー不足
「GIGA スクール構想の実現に向けての課題は」という質問で、最も多かった回答が「教員や保護者などITリテラシー・スキルの不足」で161人。次いで「通信環境の整備や管理」の134人。子供たちに対して教育のICT化を実施するため、教える側の IT リテラシー・スキルを高める必要性を感じている親が多くいることが伺える。
■8割以上の保護者がマイナンバーカードによる学習管理を知らない
「マイナンバーカードによる学習管理について知っているか」という質問では、8 割以上が「いいえ」と回答。また、「マイナンバーカードによる学習管理を利用したいと思うか」という質問では、約 3 割が「はい」と答えている。これは、マイナンバーカードによる学習管理に対する認知が浸透していないため、実態がわからず、前向きに利用したいという段階に至っていないと推察される。
イー・ラーニング研究所調べ