東京・中野区の宝仙学園小学校はデジタル健康観察アプリ「LEBER for School」を導入。家庭から学校へスマートフォンアプリ・リーバーを利用して体温や体調のデータを直接送信できる体制を整えた。
■体温・体調などのデータが自動的に学校に送信
宝仙学園小学校では2021年1月から、生徒450人、教職員32人の計482人の「LEBER for School」利用がスタート。「LEBER for School」は、子供たちの健康状態を毎日自動集計できるスマートフォンを利用したサービス。体温・体調・出欠席の入力結果が自動的に学校側に送信。教職員は健康観察表など紙で集計することなく、学校全体の健康状況をグラフなどで集団解析できる。
■忘れずに検温することが校内クラスターを防ぐ
児童の家庭には毎朝、検温を促すプッシュ通知が送られ、入力のし忘れを防ぐ。検温で異常があればアプリ上で欠席連絡をして登校を控えるなど、校内クラスター感染を防ぐことにもつながる。
■新型コロナの新規感染者数をグラフで表示
「健康予報」の機能により、都道府県別の新型コロナ直近7日間の新規感染者数や自治体別学校発熱者(37.5度以上)の割合などがグラフで表示される。また、地域全体の健康状況も把握できる。
■医療相談アプリでコロナに素早い対応
医療相談アプリ「リーバー」をインストールすれば、医師に医療や健康に関する相談をすることもできる。発熱などの症状が続き、コロナウイルスに感染している可能性が疑われる場合も、近隣医療機関の検索が可能。クリニック受診や保健所、専用相談窓口への連絡など、医師から正しい手順のアドバイスが得られる。
<宝仙学園小学校 正路進教頭 コメント>
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、毎日の健康観察が今後も長く続きそうだと感じ始めてから、体温・体調の報告について優れたシステムはないかと探していた。その時に、すぐにでも導入したいと感じたのがLEBER for Schoolだった。
今では健康観察用紙を印刷・配布・回収する手間がなくなり、教員はPC画面を確認すれば健康観察業務を完了することができる。養護教諭にとって一番ありがたいのは、児童一人ひとりの知りたい情報を瞬時に把握できること。LEBER for Schoolを活用することで、児童と教員の健康観察・記録をより確実に推し進めることができた。