東日本大震災から10年が経過する中、教職員を対象とした「減災教育フォーラム」が2月20日(土)にオンラインで開催。被災地の学校が語る経験から多くの教訓を学ぶ。
■被災地の教育現場の経験が語られる
日本ユネスコ協会連盟は「アクサ ユネスコ協会 減災教育プログラム」の一環として「減災教育フォーラム」を開催。近年、日本各地で発生した自然災害の被災地の教育現場の経験や、災害の教訓を生かした減災教育の実践事例を紹介。学校現場において、どのように減災教育に取り組んでいけばよいかが語られる。
■気仙沼の伝承館とオンラインで結びトークセッションを開催
気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館とオンラインで結び、同館の佐藤克美館長と東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センターの及川幸彦氏によるトークセッションが行われる。また、東日本大震災で被災した気仙沼市立鹿折中学校の実践発表も行われる。
■被災した学校の経験から学ぶ
分科会では、2019年7月豪雨で被災した福岡県大牟田市立みなと小学校、熊本地震で被災した熊本県南阿蘇村立南阿蘇中学校、阪神淡路大震災で被災した神戸大学附属中等教育学校が、各地の災害経験から学んだことを実践発表する。
<第7回「アクサ ユネスコ協会 減災教育プログラム」概要>
名称:「減災教育フォーラム」~被災地の教訓から学ぶ~
開催日時:2021年2月20日(土)10:00~16:30
開催方法:Zoom、YouTubeを使用したオンライン中継、配信による開催
対象:減災教育にご関心のある小中高の教職員
参加費:無料
申込締切:2月9日(火)必着
参加申込方法:一般校の人は以下の参加申込書の一般用で申し込む。
主催:公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
協力:アクサ生命保険株式会社
後援:文部科学省
<プログラム>
①「東日本大震災の被災地の映像から学ぶ減災教育」
②「震災遺構(被災校舎・気仙沼向洋高校旧校舎)から学ぶ」
中継:気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館(気仙沼向洋高校旧校舎)
(1)トークセッション
佐藤克美氏(気仙沼市東日本震災遺構・伝承館館長)
及川幸彦氏(東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター 主幹研究員、日本ユネスコ協会連盟理事、認定特定非営利活動法人SEEDS Asia理事、ESD円卓会議議長)
(2)VR映像を使用した震災遺構(被災校舎)の案内・校舎内部の被災状況の解説
③「東日本大震災の被災地の防災・減災教育から学ぶ」
実践発表:気仙沼市立鹿折中学校(2011年東日本大震災の被災地の学校)
④分科会「各地の災害経験から学ぶ~災害の教訓を踏まえた実践事例」
(実践発表およびグループディスカッション)
分科会1<小学校>実践発表校(大牟田市立みなと小学校・2019年7月豪雨の被災地)
分科会2<中学校>実践発表校(南阿蘇村立南阿蘇中学校・2016年熊本地震の被災地)
分科会3<高等学校>実践発表校(神戸大学附属中等教育学校・1995年阪神淡路大震災の被災地)
全体発表 各分科会よりディスカッションのまとめの発表