• StuDX Style
    教育委員会対象セミナー
    KKS 学校教材 学校教材をお求めの方
    JBKジュニア防災検定
  • ブックレビュー
    都道府県別教育旅行リンク集
    おうちミュージアム
最新ニュース

立命館大学がカリフォルニア大学デービス校へのオンライン留学を実施~SDGsをテーマに議論を深める

2021年2月2日

立命館大学は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、海外留学が難しくなる中、1月27日(水)に日本の大学のオンライン留学の現状を説明。また、アメリカのカリフォルニア大学デービス校(以下UCD)と共同開発した、SDGsをテーマとしたオンライン留学プログラムについて紹介した。

 


■コロナ禍により留学プログラムが中止に

立命館大学 国際部副部長の豊田祐輔氏によると、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、同大学では20202月に中国への長期・交換留学の中止を決定。その後、20203月にはほとんどの留学プログラムについて帰国や中止判断を行った。

 


■オンライン+αの付加価値が必要

日本のオンライン留学プログラムは、オンラインで行うだけでなく、授業に加えて付加価値を提供していくことがポイントとなる。具体的には、相手先大学が実施するオンラインプログラムに学生を派遣し、単位認定につなげる。また、相手先大学との共同開発による新しいオンラインプログラムの提供が考えられる。

 


■オンライン留学のメリットとデメリット

オンライン留学のメリットとしては、移動の必要が無く安全、低コストで参加できる、留学に対するハードルが下がり参加しやすいなどが挙げられる。一方、デメリットは、現地と時差が生じる、インターネット環境が必要、漫然と受けているだけでは意味がないので自己管理が必要、現地に行かないので五感を重視した体験ができないなどとなっている。

 


■コロナ禍における留学を必須とする大学の対応

コロナ禍において留学を必須とする大学や学部の対応としては、オンライン海外留学プログラムを受講することで「留学」とみなす緊急代替措置を取るケースや、あるいは留学を卒業要件にしない大学も出てきた。立命館大学の場合、国際関係学部国際連携学科とグローバル教養学部で留学が必須となっており、海外の大学との共同学位課程として、双方向のオンライン留学を可能としている。

 


■コロナ後の世界を見据えた留学形態を展開

202125()にスタートするUCDと共同開発したオンライン留学プログラムについて、UCD国際教育センターの藤田斉之氏が説明した。日本の学校におけるITインフラの遅れや、教員のIT利用率の低さなど、コロナ禍によりさまざまな問題が露呈した。そうした中、立命館大学ではコロナだからオンライン教育にするのではなく、ITによる教育は必然なものとして進めていく。また、AIの導入により社会構造が変化する中、それを見据えて教育も変わる必要があるとする。今後はコロナ終息後の世界に向けて、従来の留学とオンライン留学を両立して進めることが求められる。

 


■SDGsをテーマとした留学プログラムで人間力を高める

UCDと共同開発したオンライン留学プログラムではSDGsが重要なテーマとなる。SDGsは理系・文系あるいは先進国・発展途上国に関わらず人類のテーマ。SDGsでは社会が抱える課題に対して、議論を交わしていくが、身のまわりのことから変えていくことで世界を変えることにつなげる。SDGs17の目標は人間力を高めるためのリソースの宝庫といえる。

 


■自然と英語能力も培われる

その他、オンライン留学プログラムを通じて、英語の能力も高めていく。英語の理想的な学び方は、意識しないうちに自然と英語が身につくことだが、オンラインでUCDの学生と意見を交換する中で英語の能力も培われる。また、USD教員・研究員による特別講義や、USD模擬国連チーム(学生団体)との交流も行われる。

 


■海外留学を派遣再活性化に向けた3つの課題

海外留学派遣再活性化に向けて、国際学部副部長の豊田氏は3つの課題をあげる。

 

①「国際交流」では、コロナ禍で海外渡航が困難な状況にあっても、海外とのつながりを維持・活性化する必要がる。そこで、コロナ禍における国際留学モデルを構築する。

 

②「留学意欲」では、留学中止となった学生の意欲を維持することが求められる。そこでオンラインだからできることにチャレンジする。

 

③「新たな学生層」では、今後の国際交流の牽引役となる新たな学生層の掘り起こしに向けて、オンライン・イベントやBBP(Beyond Boarders Plaza)を行っていく。

 


<オンライン留学プログラム 概要>


【UBCでの授業名】
(⽴命館⼤学での単位授与科⽬: 2単位×2科⽬)

Academic Preparation Course

Global Awareness Through SDGs Course

※多くの学部・回生で単位授与予定

 

応募者数:84人(大学生80人、附属校生3年生4人)

 

大学生内訳:1回⽣36⼈、2回⽣27⼈、3回⽣16⼈、4回⽣1⼈

 

英語要件:TOEFL ITP 430(iBT 40)点以上、TOEIC L&R 450点以上等

 


<オンライン留学の特長>

 

立命館大学

  • フィンランド教科書
  • StuDX Style
    教育委員会対象セミナー
    KKS 学校教材 学校教材をお求めの方
    JBKジュニア防災検定
  • ブックレビュー
    都道府県別教育旅行リンク集
    おうちミュージアム
最新号見本2024年11月18日更新
最新号見本
新聞購入は1部からネット決済ができます

PAGE TOP