埼玉工業大学は産学連携で水陸両用無人運転技術の開発においてローカル5Gを導入し、キャンパス内で運用を開始。ローカル5Gを大学のキャンパス内で実験試験用に導入する例は国内でも少なく、埼玉県内の大学として初の先進的な取組となる。
■遠隔監視や遠隔操作へのローカル5Gの有効性を検証
埼玉工業大学はITbookホールディングス、エイビットと共同でローカル5Gを導入。ITbookホールディングスは「ローカル5G用無線局」の実験試験局免許を取得。本実証事業における自動運転実験車両兼船舶の遠隔監視や遠隔操作へのローカル5Gの有効性を検証する。
■自動運転で走行する車両をスムーズに遠隔操作
今回導入したローカル5G検証機は、エイビットの開発したローカル5G製品「AU-500」となる。ローカル5Gにより、高解像度の映像に加え、自動運転車両兼船舶のデータを高品質かつリアルタイムに伝送する。自動運転で走行する車両を監視、制御することで、スムーズな遠隔操作が可能となる。
■水陸両用バスの自動運転・運航システムを構築
埼玉工業大学は、ITbookテクノロジーとの共同研究契約により、自動運転・運航の水陸両用バスの実験車両兼船舶の開発とソフトウェアを設計・開発している。共同研究では、大学の自動運転バスにも用いられている、ジョイスティックロボカー技術及びオープンソースの自動運転ソフトウェアであるAutowareをベースに、水陸両用バスの自動運転・運航システムを構築する。
このシステムを用い、主に次の技術の実証実験が行われる。
①離着水・離着桟における位置推定及び自動運航技術
②水上障害物検知及び回避のための技術
③ローカル5G等を用いた遠隔操作技術