「#Kocriで授業共創プロジェクト」は公立小学校の教員の協力により、Kocri(コクリ) for Windowsを使用した授業を実践。板書計画の様子から実際に授業を行うまでの過程を、画像を取り入れながらWebで紹介している。
■PowerPointで作っていた資料をKocriに置き換える
株式会社サカワのハイブリッド黒板アプリ「Kocri」Windows版のメリットやデメリットを探るため、大阪の公立小学校の教員と協力。算数の時間にプロジェクターで投影している資料について、普段はPowerPointで作成していたものをKocriに置き換えた。その際の懸念点などが、開発メーカーの視点から分析されている。
■児童にも好評の白黒反転の機能
Kocriは、PowerPointに似た構造で、「シーン」を1枚ずつ作成し、テキスト・画像・動画などを配置する。Kocriは黒板との相性を考えて作られたツールで、白黒反転の機能や書画カメラとして使うなど特有の機能もある。
■位を縦にそろえることで算数科の授業のねらいにせまる
資料をKocriに置き換えることで、児童から見たとき、ガイドがあるために見やすくなりさらに分かりやすくなった。また、位を縦にそろえることを、より意識することができ、ICT活用のねらいだけでなく、算数科の授業のねらいにもせまることができた。
■提示資料をKocriで置き換える作業が手間に
デメリットとしては、以前からPowerPointで作成した資料を使って授業をしていたため、提示資料をKocriで置き換える作業分がそのまま手間に直結し、時間がかかることになった。
■機能を活用して時間短縮に
PowerPointをKocriに置き換える場合、教員の授業準備に課題が残った。既にPowerPointのデータを作っている場合、全てをKocriで作り直すのではなく、「PDF化→白黒反転させて使う」など可能な限りの時短を追求したり、Kocriだけではなく複数のツールのそれぞれの機能をピックアップする等の取捨選択が必要となる。