AI・機械学習分野での世界最高峰の国際会議である「NeurIPS 2020」データ分析コンペティションで、株式会社アイデミーのデータサイエンス部に所属する竹原大智氏と品原悠杜氏が総合優勝した。
■世界各国から350名以上が参加
データ分析コンペティションは2020年7月15日から10月23日にかけて、世界350名以上のアカデミアや企業の研究者が参加して開催された。テクノロジーの普及により、質の高い教育リソースへ世界中の学生がアクセスできる環境にある中、その膨大なデータを解析することでオンライン教育の質を高める技術に注目が集まっている。
■教育データマイニング技術を競う
2人が取り組んだ「Education Challenge」は、教育データから有用な情報を抽出し、そのデータを利用することで学生の学習成果を向上させる「教育データマイニング技術」を競う。今回与えられた4つのタスクにおいて、Task1で1位、Task2で2位、Task3で1位(同率)に入賞し、総合優勝を果たした。
■4つのタスクにチャレンジ
コンペティションのタスクでは、選択式の診断問題に対する学生の回答記録を用いて、以下の複数のタスクに取り組んだ。
Task 1: 生徒の診断問題への回答が正解するかどうかを予測する
Task 2: 生徒の診断問題への回答の選択肢(4択問題)を予測する
Task 3: 診断問題の品質を予測する
Task 4: 限られた数(10問)の回答記録を選択し、生徒の成績を予測する
【データサイエンス部メンバー】
竹原 大智(たけはら だいち)
開発本部 データサイエンス部 リサーチャー
北海道大学大学院卒。
2019年より現職。教育サービスのデータを活用した研究開発に従事。
品原 悠杜(しなはら ゆうと)
開発本部 データサイエンス部 データサイエンティスト
九州大学大学院で情報学を専攻。
ビジュアルデザインに潜む謎を解明することに興味を持ち、パターン認識や機械学習の技術を用いたビジュアルデザインの工学的特徴解析の研究に従事。同大学院修了後、大手通信企業を経て2020年より現職。自社サービスのログをはじめとするデータの分析および、分析結果に基づく戦略策定支援に従事。