発達障害の当事者100人の声を集めて開発した「mahora(まほら)ノート」は、新たな要望に応え、2種から36種にバリエーションを増やすため、2月20日(土)までクラウドファンディングを実施している。
■広がる要望に応えて36種に拡大
大栗紙工は一般社団法人Unbalanceと共に、2020年2月に同社初のオリジナル商品として「mahoraノート」を発売。販売拡大とともに寄せられた新たな要望に応え、バリエーションを2種から36種に増やすことを決定した。
■3つの困りごとが明らかに
商品開発にあたっては当事者の意見を徹底的に聞き、その結果を反映してサンプルを改良し、改めてアンケート調査を実施することを繰り返した。その結果、「紙からの反射がまぶしくて文字が書きにくい」、「いつの間にか書いている行が変わってしまう」、「罫線以外の情報が気になって集中できない」という3つの困りごとが明らかとなり、その問題を解決した「mahoraノート」の販売に至った。
■シートタイプを望む声に応えて発売
販売後、緑色にこだわりのある人が多いことや、支援学級では使用方法の自由度が高いシートタイプが好まれることがわかった。そこでレギュラー商品のセミB5サイズノート「レモン」「ラベンダー」に加えて、新色の「ミント」、「小さいサイズのノート」「A4サイズのシート」を新たに製品化することになった。
【mahoraノートの特徴】
①表紙や中紙から、余分なデザインや情報を省いたシンプルなデザイン
②書いている行がはっきりとわかる中身印刷
・太い線と細い線を交互に印刷し、太い線で行がはっきりとわかるようにした
・細い線を使って漢字にふりがなを振ったり、書く時のバランスを取りやすくした
・一行ごとにうすい色のついた帯を印刷し、行がはっきりとわかるようにした
③中紙には反射によるちらつき、まぶしさを抑えた国産色上質紙を使用
・色はレモン、ラベンダー、ミントの3色から選べるようになっている
④中紙の国産色上質紙は、通常のノートに使われている中紙に比べ10%程厚い紙を使用
・強い筆圧で書いても凹みにくくなっている
・平滑性に富んでいるので書きやすく、消しゴムで消す時にもきれいに消せる
⑤セミB5サイズは学校での学習用に、B6・A6・B7サイズは携帯に便利
【mahoraシートの特徴】
①ノートの特徴①~④と共通のA4サイズのシートタイプ
・太細交互横罫はノートと同じ5mm幅に加え、6mm幅・7mm幅も用意
②シートなので、レポート用紙のように1枚ずつ自由に使える
③ファイルに綴じやすいように、左右の余白の幅を変えている
④パンチ穴ガイド付きで、穴をあければ2穴バインダーにまとめて綴じることができる
⑤罫線が両面印刷されているので、表だけでなく裏も使える
⑥通級支援学級の「あったらいいな」の声から生まれた
<プロジェクト概要>
プロジェクト名: 発達障害当事者100名の声からうまれた、目にやさしいノート『mahora』
期間:2021年1月19日~2021年2月20日