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2020年度以降の国立大学の入試動向について~旺文社教育情報センター

2017年12月12日

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旺文社教育情報センターが、2020年度以降の国立大学の入試動向について、経緯や現状についてまとめました。

国立大学協会は先ごろ、センター試験に代わって2020年度から実施される「大学入学共通テスト」(共通テスト)を含めた2020年度以降の国立大入試の『基本方針』を公表しました。

共通テスト「5教科7科目」原則の下、1次試験の英語は「共通テスト(2技能)+外検試験(4技能)」必須、国語・数学は「記述式問題」必須/2次試験は高度な「記述式問題」を全受験生に課すとしています。英語「外検試験」と共通テスト「記述式問題」の“具体的な活用法”は、2017年度中に「国立大学共通のガイドライン」として策定の予定です。

社会構造の急激な変化と先行き不透明な時代を生き抜くためには、「知識・技能」のみならず、自ら課題を見出しその解を生み出す新たな「創造力」、多様な人々と協力しながら主体性を持って人生を切り拓いていく「多様性、主体性、協働性」が必須となります。これらの資質・能力を有する人材を育成するためには、国立大が「高校教育-大学教育-大学入学者選抜」の“三位一体”の改革を主導し、知識・技能の“受動的な習得能力”重視の教育から、“能動的な学び、個性、学びのプロセス”重視の教育へと我が国の教育システム全体を未来に向けて抜本的に転換していかなければならないとしています。

英語4技能の評価については、これまでの大学入学者選抜の英語力の評価は、「読む・書く」の“ペーパーテスト”主体で、「聞く・話す」の“音声テスト”は少数である。また、「読む・聞く」の“受信技能”評価が主流で、「書く・話す」の“発信技能”評価は少ないものでした。学習指導要領は、英語の“4 技能”を総合的に育成することを前提としており、大学入学者選抜で各技能を総合的に評価するようなバランスのとれた試験が求められることから、資格・検定試験の大学入試への活用と受験英語の改善が実施されます。

他にも「記述式問題」実施構想、調査書、志願者記載の資料等の活用、多様な評価方法の活用など、学力把握と評価、受験機会の複数化、選抜の多様化、評価尺度の多元化により多面的・総合的な入学者選抜を目指した改革が進められています。

センター試験から共通テストに代わることに伴う各大学の大幅な選抜方法の変更については、その内容等を原則“2年前に予告”(2年前ルール)することとされています。そのため、国立大学協会は各大学が2018年度中(できるだけ早期)に間に合うよう、2017年度中を目途にガイドラインを作成する予定。今後の動向に注目です。

どうなる、“32年度以降”の国立大入試!? | 旺文社教育情報センター

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