文部科学省のホームページには、平成29・30年幼稚園要領、小・中学校、高等学校の学習指導要領等の改訂について、ポイントやスケジュールが掲載されています。
今回の小・中学校の改訂は、社会に開かれた教育課程の重視、現行学習指導要領の枠組みや教育内容を維持した上で、知識の理解の質をさらに高め、確かな学力を育成すること、道徳教育の充実や体験活動の重視、体育・健康に関する指導の充実により、豊かな心や健やかな体を育成することを基本的な考え方としています。
知・徳・体にわたる「生きる力」を子供たちに育むため、「何のために学ぶのか」という学習の意義を共有しながら、授業の創意工夫や教科書等の教材の改善を引き出していけるよう、全ての教科等を、①知識及び技能、②思考力、判断力、表現力等、③学びに向かう力、人間性等の三つの柱で再整理しました。
また、これまでの教育実践の蓄積に基づく授業改善の活性化により、子供たちの知識の理解の質の向上を図り、これからの時代に求められる資質・能力を育んでいくことが重要とし、小・中学校においては、これまでと全く異なる指導方法を導入しなければならないと浮足立つ必要はなく、これまでの教育実践の蓄積を若手教員にもしっかり引き継ぎつつ、授業を工夫・改善する必要としています。
各学校におけるカリキュラム・マネジメントの確立も求められます。学校全体として、教育内容や時間の適切な配分、必要な人的・物的体制の確保、実施状況に基づく改善などを通して、教育課程に基づく教育活動の質を向上させ、学習の効果の最大化を図るカリキュラム・マネジメントを確立します。
教育内容の主な改善事項、その他重要事項も掲載されています。
新しい学習指導要領は、2020年度より小学校から順に実施。社会の変化を見据えた新たな学びへと進化します。
平成29・30年改訂 学習指導要領、解説等:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm