公益財団法人 日本漢字能力検定協会は、漢字の読み書きと運用能力を測定する技能検定「日本漢字能力検定」、通称「漢検」を主催しています。この度感じ日本漢字能力検定協会は、2018年度における漢検受験者のべ1,905,559人の合格データをまとめたことを公表しました。
データによると、2018年度の漢検受験者の平均合格率は55.2%で、最も合格率の高かった都道府県は合格率63.1%の奈良県でした。2位は長野県で62.1%、3位は京都府で60.9%と続きました。これは全体の順位ですが、年齢層別にみると違う結果が出てきます。
小学生の平均合格率は85.8%でしたが、その中で合格率第1位の都道府県は、合格率90.9%の秋田県でした。次いで90.6%の福井県、90.1%の富山県となりました。続いて中学生では、平均合格率85.8%、そしてトップは鳥取県の68.0%でした。2位は徳島県で65.5%、3位大分県で65.0%でした。さらに高校生は平均合格率26.6%、第1位は中学生と同じく鳥取県で37.2%、2位は山形県で35.3%、3位は福井県で34.1%という結果になっています。
英検と共に、国内の団体が主催する検定として広く知られていますが、慣れ親しんだ日本語の検定なので、小学生から大人まで幅広い年代の人たちが受験することができます。
ここ最近は、大学入試の成績に使われるということで、英語の技能テストが話題になりがちですが、母国語である日本語、そして日本語に欠かせない漢字の能力向上は、グローバル社会の現代において大切なことでしょう。
今年度も第2回検定が10月20日、第3回検定が2月16日と決まっています。全国すべての都道府県のみならず、海外にも検定会場が設けられています。世界に目を向けるためにも、まずは自分たちの使っている言葉についてよく学んだ上で、実力を試してみてはいかがでしょう。