神戸市の教育委員会事務局総合教育センターは、「特定非営利活動法人みんなのコード」と協働し、小学校の管理職(校長・教頭)向けのプログラミング教育指導者用研修の開発を進めてきました。みんなのコードは、子どもたちがプログラミングを楽しめる授業が日本中に広まるよう、企業・行政と協力しながら、学校の先生等への支援を提供する団体です。
この度、実際に神戸市北区の管理職向けに、この研修を提供し、効果検証を行う実証実験を、2019年2月18日(月)から3月6日(水)の期間行います。この研修は、神戸市が取り組んでいるUrban Innovation KOBE の一環として行われます。柔軟な発想や優れた技術力を持つスタートアップと社会・地域課題を詳しく知る市職員が協働して最適な解決手法を見出し、サービスとして構築・実証までを支援する、国内自治体で初めての取り組みです。
2020年度のプログラミング教育必修化に備えて、神戸市でも職員研修などを実施していますが、プログラミングを教えられる教師が限られている等の課題を抱えており、全小学校へのプログラミング教育環境を整える道半ばであることも判明しています。そこでみんなのコードと協働し、教育課程の編成、年間指導計画の策定などを行う小学校の管理職が、プログラミング教育の必要性を理解し、かつ、それぞれの教員が積極的にプログラミング教育に取り組めるような環境づくりができるようにする、これが実証実験の目的です。
『プログラミング教育指導社用研修』の主な特徴は、講師が校長を務めた経験がある人であること、そして導入の背景から算数の教材を利用した模擬授業と、広範かつ実践的な内容であるということです。まずは北区の管理職向けに提供することで、理解の進捗度等、効果の確認・ブラッシュアップを行います。結果に応じ、他の地区の管理職に同様の研修を提供することも検討します。
初めてのカリキュラムに全校をもって取り組むためにも、校長先生・教頭先生が研修を受けるというのは良い取り組みではないでしょうか。この実証実験から、神戸市だけでなく全国に広がっていくかもしれませんね。
小学校の管理職向けプログラミング教育指導社用研修 2/18〜3/6の期間、実証実験を実施〜全国初 Urban Innovation KOBE による市役所とスタートアップの協働開発〜