文部科学省初等中等教育局 伯井局長は3月3日、「GIGA スクール構想の下で整備された学校における1人1台端末等の ICT 環境の活用に関する方針」を各都道府県・指定都市教育長等に通知。同時に「学校におけるICT環境活用チェックリスト」「GIGAスクール構想 年度更新タスクリスト」「学校設置者・学校・保護者等との間で確認・共有しておくことが望ましい主なポイント」を公開した。
1人1台端末等の ICT 環境の活用を進める上で、おさえておくべき基本的な方針・考え方を記載。
「活用の前提となるICT環境の整備」では、下記についてそれぞれ補足説明を追記。さらに「教委」「学校」「事業者」の作業分担チェック欄を設けた。
1.活用の前提となるICT環境の整備 |
①転出・進学・卒業する児童生徒の端末を回収し、転入生・新入生へ配布する準備ができているか |
②1人1台端末の活用に向けて、十分な電源容量を確保しているか |
③指導者用の学習指導端末を、教師1人1台ずつ整備しているか |
④セキュリティ機器や無線アクセスポイントなどのネットワーク機器を、端末の円滑な活用を妨げることがないように導入・設定しているか |
⑤学校とインターネットの回線の帯域は、複数クラスの児童生徒の同時活用に支障はないか |
⑥病院内のネットワークからインターネットへの接続は、病院内の児童生徒がICT端末を利用することに支障はないか |
このほかの項目は以下。
「端末運用の準備」9項目
「クラウド環境・アカウントの取り扱い」5項目
「健康面の配慮」4項目
「持ち帰ったICT端末等を活用した自宅等での学習」5項目
「組織体制の整備」5項目
「校務の情報化の推進」3項目
「日常での活用促進」10項目
「安全・安心な端末活用」6項目
「研修の実施」6項目
「特別な配慮が必要な児童生徒に対するICT活用」6項目
学校設置者・学校・関係事業者等が、端末の年度更新も含め、1人1台端末等の円滑な運用に向けた準備状況・取組状況を自己診断し、改善できるよう、必要な項目をリストアップ。
アカウント(ID)の更新、端末の更新、学習成果物等データの取扱い、組織体制に分けて、取り組むべき内容を具体的に整理。チェック欄も設けた
学校設置者・学校・保護者との間で、ICT の活用ルールや、目的、意義など、共通理解を図ることが望ましい事項を具体的に記載。