GIGAスクール構想による一人一台端末展開後、学校でのICT利活用が急務だ。
日本マイクロソフトは、今まさに実践を開始して苦労されている、あるいはこれから開始される現場の先生方のお悩みの解決につながるような、様々なトライ＆ラーニングを数回に分けて展開する。
第5回目となる今回は、高校向けの1人1台PC活用の先進的な取り組み２件。
埼玉県の淑徳与野中学・高等学校は、1人1台端末をタブレット端末からSurfaceへ全面移行した理由・背景と実際の効果・反響を報告。対談形式で行う。
東京都・九段中等教育学校は、Power BIやTeamsを活用し、「情報I」の分野を取り入れた問題解決型実習の設計と実際、生徒がどのような力を身に着けることが出来たのかを報告する。
埼玉県内有数の進学校である淑徳与野中学・高等学校。以前からICT活用を推進してきたが、2020年の新型コロナウイルス感染拡大を機に１人１台端末の在り方を再検討。タブレット端末から、Surface へと全面移行した。
なぜ、端末を移行したのか？ 先生や生徒、保護者の反応は？ など、気になる質問を、三田先生にインタビュー形式でお伺いする。
学校を取り巻く環境が激変する今、新しい端末の導入を検討されている方もいない方も、今後のICT活用におけるヒントが見つかる。
＜紹介事例内容＞
・Surface や Teams を活用した ICT 教育の取り組み
・なぜタブレット型端末からSurface に移行したのか？ その背景と効果、反響に関して
昨年度末から全生徒・教員に1人1台GIGA端末が貸与されて活用している九段中等教育学校。
今回は、高校１年生を対象に行った「情報の科学」の問題解決学習の具体例を取り上げ、その授業デザインと実施方法を紹介する。
来年度から開始する「情報Ⅰ」のデータ活用の分野をとり入れ、生徒たちが、アンケート実習からPBL全体としての学びの振り返りまでを実習できる授業を設計、実施。
さらに授業後の家庭学習との学びの連続、他教科との連携、実際の活動への活用まで、Office 365を学びのプラットフォームとし、TeamsやPower BIなど各アプリを活用しながら、主体的な学びや、対話的で深い学びにつながる事例を紹介する。
＜セッションのポイント＞
★生徒同士での理解と考察をより深めていくために行ったこと。
★授業設計での留意点
★統計的な仮説検証とデータや分考察、発表、振り返りまで、Office365のアプリをどのように活用したのか
★パソコン教室と各教室での1人1台PC利用の効果的な連携
★実習で学んだ力、スキルとその方法。
★データ形式に関する知識/学び方を学ぶ/統計的に分析する技能結果を可視化する技術/適切なデータ形式を選択する力/データをもとに多角的に考える力/分析結果を分かりやすく伝える力
★学んだことを“生きた”力とスキルにしていくためにさらに行ったこと～授業以外での学校生活や今後の社会で活躍していくための力や態度
★情報の授業を総合的な探求含む他教科との連携。具体的なカリキュラムの整え方の例の紹介
★生徒たちの変化～授業後、生徒達が自身で行い始めたこと。初めて“自分ごと”となるために大切
