文部科学省は1月末、2023年度「教育データ利活用推進のための実証事業」の公募を開始した。学校設置者を対象とした事業は次の2つ。▼次世代の学校・教育現場を見据えた先端技術・教育データの利活用推進 ▼最先端技術及び教育データ利活用に関する実証事業
本事業では「革新的な学習空間」「最先端の研究者や企業・大学・研究機関等との協働」「先端技術の活用を前提とした教育方法や学校経営」の3つを実現する「Super DX-School」において、どのような学習が可能になり、学校文化が育まれるのか等を実証する。
「最先端の学習空間」として、STEAM 教育やデジタルテクノロジーを駆使した学びの拠点「ファブスペース」を設ける。これを各教科等の学びと共に放課後開放や部活動・クラブ活動等、授業以外の場面で活用することとしている。さらに近隣の学校の児童生徒や、夜間や休日などには地域住民などに開放することも望ましいとしている。
採択予定件数は2件程度。実証期間は3年間。
委託額上限1500万円程度。
ファブスペースの整備に必要な設備備品として次のものを初年度のみ計上できる。
▼高性能PC▼高性能PC対応ディスプレイ▼高性能PC対応ハードディスク▼4Kカメラ▼3Dプリンター▼レーザーカッター、▼ロボットカー▼その他ファブスペースで取り組む各教科等の指導で真に必要な機器。
対象は、学校統合等を契機として2023・24・25年度に新たに設置・開校予定の公立小・中・高等学校(通信制課程を除く)、義務教育学校、中等教育学校(学校統合に伴う場合開校までは統合前の学校での実践を含む)、最先端の学びを実現するための革新的な学習空間を整備済もしくは整備予定の学校。
児童生徒1人1台端末環境と高速大容量の通信ネットワーク環境を最大限に生かし、初等中等教育が抱えている重要課題を解決・改善を図る取組を企業・研究機関等との協働により実証。先端技術や教育データの活用自体を目的とするのではなく、それを基にした学校運営や授業改善が必要。既に他の自治体に幅広く普及している取組ではなく、新規性のある取組を求めている。想定される先端技術は、センシング(画像認識や音声認識)、メタバース・AR・VR、AI、ファブスペース(3Dプリンター・レーザーカッターほか)など。いずれも1人1台端末環境とクラウド環境、デジタル教科書の導入が前提。
採択件数は6件程度。1年間。委託上限額約1000万円。
いずれも2023年度予算成立後に直ちに事業を開始できるよう、本予算成立前に始める公募となる。本企画競争に参加を希望する場合は2月15日17時までにメールで申し込む。
公募説明会の実施 公募説明会を、以下のとおり実施。
▼日 時:令和5年2月6日(月) 15 時~16 時
▼開催方法:オンライン
▼内 容:事業に関する説明(事業内容、公募、経費等)及び質疑応答
▼参加登録:令和5年2月3日(金)12 時までに、以下のフォームに必要事項を 入力の上送信すること。登録者へは別途ミーティング URL を送付する。 https://forms.office.com/r/9gUVpfT0Ne
※ 参加状況は審査に影響しない。
▼問合せ先=文部科学省初等中等教育局学校デジタル化プロジェクトチーム学びの先端技術活用推進室✉manabisentan@mext.go.jp
・令和5年度 次世代の学校・教育現場を見据えた先端技術・教育データの利活用推進(最先端技術及び教育データ利活用に関する実証事業)
http://mailmaga.mext.go.jp/c/agoPaeuNeFk8qTbP
・令和5年度 次世代の学校・教育現場を見据えた先端技術・教育データの利活用推進事業(先端技術を中核に据えた新たな学校(Super DX School)の設置・運営に関する実証事業)
http://mailmaga.mext.go.jp/c/agoPaeuNeFk8qTbQ