黒板メーカーのサカワ(愛媛県東温市)は音声認識技術と人工知能(AI)を組み合わせた授業支援のための新たなシステム「Josyu(ジョシュ)」を開発した。無料体験版のα版の申込とモデル校の募集を開始した。5月16~18日に東京ビッグサイトで開催される「第9回教育ITソリューションEXPO」で初めて実物を展示する。
Josyuは教員の授業前の準備や授業の振り返りなどの手間の軽減を目的に開発された。パソコンの音声入力機能を使い、授業中の教員の声を、インターネットブラウザを利用したシステム上でリアルタイムに解析して自動でテキスト化。AIが授業の中で出現した重要単語の周辺の文章をピックアップしてまとめプリントを生成する。編集機能も備えており、小テストが簡単に作成できる。
関連する単語や画像の表示も可能。パソコンとプロジェクターを接続して映すと、教員の音声が目に見えるデータとなって表示できる。
AIの開発・研究は国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの中西崇文研究グループと共同で実施。利用者が増えるにつれ、AIが勧める単語・画像の精度が高まる仕組みになっている。
またα版を使用し、製品の開発や機能強化に関するヒアリングや取材などに協力するモデル校の募集を開始した。モデル校と無料体験版の申込は同商品Webサイト。