5Gの教育活用で仙台育英・NTTドコモが連携を開始する。その取組の第1弾として仙台育英は自由視点映像「SwipeVideo」を、7月1日に中学校・高等学校としては全国で初めて導入した。
■5Gで新たな時代の教育現場の実現を目指す
学校法人仙台育英学園とNTTドコモ東北支社は「新たな時代の教育現場へ向けた中期的取組に関する覚書」を7月1日に締結した。この締結により、仙台育英ではNTTドコモと連携・協力し、5Gや各種ICTツール・サービスなどによる新たな時代の教育現場の実現を目指す。
【取組の内容】
①多種多様な映像を活用した教育現場における教育効果を高める取組
②IoT、AI、センシング等のデータ技術を活用した教育現場の教育効果を高める取組
③距離・時間・空間を越えた新たな時代の教育現場実現へ向けた取組
①~③の枠組みに入らない取組も含め、上記以外の新たな時代の教育現場へ向けて別途協議を行い、合意できたものから順次実施する。
■SwipeVideoで360度から動画撮影が可能
AMATELUS株式会社が提供したSwipeVideoを使った体育実技の指導では、20台のiPhonを使って360度から生徒のダンス動画を撮影。360度視聴可能なSwipeVideo動画を生成することで、スマートフォンで自分の見たい方向からの動画を確認した。
■教師と生徒が共に課題を見つけて成長
2つのSwipeVideo動画を並べて表示し、動きを比較することも可能。SwipeVideo動画をクラウド上にアップロードすることで、離れた場所からでも同じ動画を視聴することができる。360度から画像が見られることで、教師も生徒と一緒に、成長に向けての課題を探すことにつながる。
■大容量多接続可能なインターネット環境に向けて
今後、仙台育英の5Gエリア化が完了次第、5Gネットワークを活用してSwipeVideoで撮影した自由視点映像をクラウド配信することで、その有効性について実証実験する予定。
さらに仙台育英では、5Gエリア化により、現状の光通信による館内WiFiに加えて、関係者約3000名が屋内外で、同時に双方向で接続しても耐えうる大容量多接続可能なインターネット環境の構築を目指す。