芝浦工業大学では2020年10月、学部教育を全て英語で提供する「先進国際課程」を工学部に開設します。先進国際課程では世界の技術革新の進展や国際化の速さ、複数の理工学分野が融合した先端分野の形成など時代の変化に対応できる人材育成を目指して、これまで卒業研究のみで実施されてきた「研究プロジェクトを通じた能動的学習(Research Based Leaning)」を、初年次から4年間を通して行います。
入学時から指導教員(Supervisor)、異なる専門分野からなる複数のアドバイザー教員(Adviser)の指導のもと、さまざまな研究室で最先端の研究に取り組みます。1年次には指導教員の研究室で、教員や大学院生の指導を受けながら最先端研究に従事する、研究を知る期間と言えるでしょう。2年次には異なる分野の研究室で2ヶ月間程度ずつ研究を行う“Lab rotation”形式で、幅広い知識と俯瞰的な視野を身につけます。
3年次には卒業研究を行う研究室に所属し、大学院生と主導的に研究を進めます。そして4年次、大学院生や同級生との論文執筆、国際会議での発表を目指します。このようなカリキュラムは、12カ国の教員が研究指導にあたることで、多様な教育・研究環境が、イノベーションを担う人材を育てます。また国際会議での発表は、在学中に1回以上行うことが目標です。
今後は国内のインターナショナルハイスクールや先進的な国際教育を実施している高校、国外の高校生の卒業生をターゲットに、世界中から学生を受け入れるということです。大学院への進学を前提とし、終了後は研究機関で分野をけん引できる研究者、製造業など民間企業の研究開発チームのリーダーとなる技術者、もしくは新たな事業を起こし社会をリードする起業家になれる人材の輩出を目指しています。学生も教員も様々な国から集まることで、すばらしい刺激を受けられる場になりそうですね。