プログラミングコンテストを運営するAtCoder株式会社は、プログラミングスキルを可視化する日本初の検定「アルゴリズム実技検定」の提供を開始し、12月14日(土)に第1回試験を開催します。ビジネスとITが深くかかわり始めている今、世界中の企業で高度なスキルを持つプログラマーの需要が高まっています。
その一方で2018年に経済産業省が行った「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には先端的スキルを持つIT人材は約55人不足すると推定されています。企業は高いプログラミングスキルを持つ“高度IT人材”の確保に乗り出しているものの、プログラミングスキルを把握する方法がなく、求職者と企業間で採用のミスマッチ問題も発生しています。
また、既存のIT・コンピュータ関連の検定は、特定分野の知識や、プログラミング言語の文法などプログラミング言語そのものへの理解を問う問題が大半で、「プログラムを書く」という、実践の場で必要となるプログラミング能力を問うものではありませんでした。これに対し、「アルゴリズム実技検定」は「アルゴリズムをデザインし、コーディングする能力」つまり1からプログラムを作成する能力を問う、実践を想定した日本初の検定です。
「知識型ではない」「受験者が得意なプログラミング言語を選べる」「アルゴリズムの実力を測る」という3点の特徴により、可視化が難しかったプログラミング能力を5段階で評価することが可能になりました。
検定はAtCorderIDを使用し、自宅・職場など場所を選ばず受験が可能です。申し込みは11月下旬より受付開始を予定しています。結果は、獲得した点数に応じて5段階でランクを認定します。25~39点は「エントリー」、40~59点は「初級」、60~79点は「中級」、80~89点は「上級」、90~100点は「エキスパート」となります。言語を選ばないすなわち真の実力が試される検定、プログラミングを学んでいる人、仕事に使っている人たちにチャレンジしてみたくなる人もいるのではないでしょうか。