国立大学法人 香川大学とソフトバンク株式会社は、アプリを活用して、障害のある人の生活の質向上や社会参加を促進するための共同研究を実施することを7月28日に合意した。
香川大学教育学部は、自閉症や知的障害のある子供が、ICTを活用することで本来の能力を発揮できるようにする支援技術や、特別支援教育の分野で先進的な研究に取り組んでいる。また、ソフトバンクは日常生活で困りごとを抱える人の社会参加を支援するサービスであるアプリ「アシストガイド」の企画・開発を進めている。「アシストガイド」はソフトバンクが2020年中に提供することを予定している。
今回の共同研究では、香川大学の支援技術の知見とソフトバンクの開発技術を組み合わせ、「アシストガイド」の機能向上や活用方法の調査、普及活動などを実施する。これにより、香川大学とソフトバンクは、障害のある人が本来の能力を発揮できる社会を目指す。共同研究の期間は2021年9月30日まで。
共同研究のテーマは次の4点。①知的障害や発達障害のある人および、その保護者が求める機能の調査、②ライフステージに合わせたICT活用方法の調査および機能改善に関わる取組、③教育現場での試用と検証、課題の発見、④関係団体への情報発信や講演会などによる普及促進活動